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MVP受賞の大谷翔平がWBCで共にプレーした佐々木朗希のメジャー挑戦について言及した発言が波紋を呼ぶ(写真・AP/アフロ)
MVP受賞の大谷翔平がWBCで共にプレーした佐々木朗希のメジャー挑戦について言及した発言が波紋を呼ぶ(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平はドジャースの佐々木朗希獲得に努力をしていない」MVP発表後の「勧誘していない」発言が波紋呼ぶ…一部ド軍専門メディアが批判

 

「それでもこの発言は今ドジャースファンが聞きたいことではない。特に佐々木の新たな本命候補であるディビジョンのライバル、パドレスが佐々木の親友であり師匠の一人でもあるダルビッシュ有の存在をアピールしている。(大谷は)佐々木の意思決定プロセスを尊重しつつ、ドジャースの好きなところを明確に伝える方法を考えればいいのだ。そうすれば大谷にとっても佐々木にとっても素晴らしいことが起き続けることができる。しかし大谷はフィールド上での華々しさにもかかわらずまだスーパースターの座にあまり興味を示していない。LAはこの冬に先発ローテーションをアップグレードする最大のチャンスを失う可能性がある」
 ドジャースに佐々木が来て欲しいというファンの立場に立った主張は理解できるが、これはあまりにも暴論。ダルビッシュ有が、佐々木をパドレスに勧誘するために何らかのアピールをしているという事実もない。
 一方で大谷の発言を肯定的に受け止めているメディアも少なくない。
 米サイト「クラッチポイント」は「大谷のコメントは佐々木の獲得に積極的に関与したことを否定しているが、密約を巡る法的な問題を考えれば驚くことではない」と伝えた。
 先日、ロブ・マンフレッドコミッショナーは、佐々木の契約が「25歳ルール」に従って、各球団に割り当てられているボーナスプール金がリセットされる来年の1月15日以降になるとの見通しを明かした。現在、ドジャースが250万ドル(約3億8000万円)と最大のボーナスプール金をキープしていることが、密約説の背景にあると考えての発言。さらに同コミッショナーは、タンパリングなどについて徹底的に調査していく意向を示した。そういう状況の中で、もし大谷が「勧誘した」とでも語っていれば、タンパリングに抵触する可能性が出てくる。
 同サイトは、「それでもドジャースは、日本とのコネクションや国際的な才能の育成に成功していることから最有力候補と見られている。ドジャースの育成システム、日本との親密さ、メディアを活用する能力は、佐々木の入団を説得力のあるものにしている。2023年のWBCで優勝したチームジャパンのチームメイトだった大谷や山本との親近感と仲間意識は、佐々木のドジャースへの魅力をさらに高めている」とした上で、こうも伝えた。
「一方で佐々木の決断は予断を許さない。大谷や山本の影に隠れてしまうのを避けるため、より小さなマーケットを好むのではないかという見方もある。また、小さな舞台の方が、佐々木にとってよりスポンサー獲得の機会が得られるという憶測もある」
 そして記事を「大谷が積極的な獲得を否定したからといってドジャースのチャンスが減るとは限らないが、佐々木の最終的な決断は、金銭的条件、育成の機会、そして個人的な好みを総合的に判断することになりそうだ」という意見でまとめた。これが佐々木を取り巻く現状を的確に表現している意見だろう。ポスティング申請の締め切りは12月15日となっている。

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