ドジャースとヤンキースが“世界一胴上げ投手”と佐々木朗希の争奪でワールドシリーズの延長戦?!
ドジャースvsヤンキースのストーブリーグでの激突はこれだけではない。ドジャースは、7億ドル(約1080億円)の攻防とされるソトの交渉に乗り出し、ヤンキースの専門サイトは、同じくFAであるドジャースの守護神ブレーク・トレイネンの獲得を提案している。
そしてワールドシリーズの“延長戦”のもう一つの目玉は、千葉ロッテからポスティングによるメジャー挑戦を表明している佐々木だろう。
「ニューヨークデイリーニュース」によると、ハル・スタインブレイナーオーナーは、「佐々木のハイライト映像しか見たことがないが、とてつもない投手だ」と絶賛。「日本人選手(佐々木)のポスティングの可能性について、本当の議論はまだ全くしていない」としたものの、「でも他のクラブと同じように、きっとそうなる(交渉に乗り出す)だろう」との意向を示した。
「スポーティングニュース」は「ヤンキースは球速102マイル(約164キロ)の速球を持つ日本のエースと契約する候補に加わるだろう」との見出しを取った記事を掲載している。
佐々木の移籍先を巡っては、サイヤング賞投手で今季途中から千葉ロッテでプレーしたダラス・カイケルが「ニューヨークポスト」に「ドジャースと契約したという噂を聞いた」と語り、「ESPN」が球団幹部の話として「30球団中30球団が佐々木はドジャースに行くと信じている」と報じるなどドジャースとの密約説が流れた。
ロブ・マンフレッドコミッショナーが、それらの疑惑を打ち消すために、佐々木の契約が「25歳ルール」により、各球団に割り当ててられたボーナスプール金がリセットされる来年1月15日になる見通しを示し、タンパリングなどについて徹底的にチェックしていく意向を明かす事態にまで発展。
佐々木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、米サイト「ジ・アスレチック」に疑惑を完全否定すると共に、情報をリークしている球団の幹部を「私が示してきた誠意を侮辱している。スポーツマンシップに欠ける行為だ」と批判している。
ワールドシリーズで1勝4敗という屈辱的な完敗を喫したヤンキースにしてみれば来年に向けて始まっている“オフの戦い”でドジャースに遅れを取りたくないのが本音だろう。ビューラー、佐々木、そして超大物ソトを巡って水面下で激しい争奪戦が続きそうだ。