大番狂わせ?「井端監督の戸郷続投の頑固すぎる采配がネットで物議」韓国メディアがプレミア12決勝で台湾に完封負けを喫した侍ジャパンを大々的に報道…焦点を当てたポイントは?
「優勝を確信していた日本は、満員の大観衆の前で投打ともに低調な姿を見せた末に衝撃的な敗戦を喫した。日本の井端監督は試合後に『敗戦の責任は自分にある』と語り、さらに『タイトなスケジュールのなかで頑張ってくれた選手たちに感謝したいし、今後、さらに成長していってほしい』と続けた。日本が主要国際大会で完封負けを喫するのは、2009年のWBCの1次ラウンドで韓国に0-1で敗れて以来となる」
さらに『my daily』は台湾の先発左腕で、4回を1安打に封じた絶対的エースのリン・ユーミンについて取り上げている。
リンは23日の日本との2次ラウンド最終戦で予告先発されていたが、プレーボール前に台湾の決勝進出が決まった状況を受けて急きょ変更。日本側が猛抗議するなかで、大会を主催するWBSC(世界野球ソフトボール連盟)へ罰金2000ドル(約31万円)を支払ったうえで、決勝の大一番へ向けてスライドしていた。
「台湾の予告先発変更を、日本チームや日本のメディアは大々的に批判した。台湾を率いるリン・ウェイピン監督は公の場で謝罪して、そのうえで2000ドルの罰金を支払った。大きな論争が巻き起こったなかで、台湾はルール内でチャンピオンシップを勝ち取るために全力を尽くした。そして、台湾のゲームプランは奏功した。ダイヤモンドバックス傘下のダブルAでプレーするリン・ユーミンは、日本プロ野球の強打者で構成された最強打線を見事に沈黙させ、その実力を証明した」
同メディアはさらに、今大会が3回目だったプレミア12の歴代優勝チームをあげたうえで「アジアのチームがすべて制している」と報じた。
「2015年の第1回大会の韓国、2019年の第2回大会の日本に続いて、アジアのチームが優勝するバトンを台湾が引き継いだ。連覇が確実視されていた日本との決勝では、信じられないような大番狂わせを起こし、1次リーグで1-3、前日23日の2次リーグ最終戦では6-9と連敗していた雪辱を果たし、アジアの饗宴を継続させた」
自国代表が1次リーグ敗退を喫したときには「韓国代表は暗黒時代にある」と、徹底的に批判した韓国メディアだったが、この日は特に言及はなかった。むしろ井端監督への批判や2009年のWBCでの完封勝利、プレミア12の初代王者になった2015年大会に記事のなかで触れながら、せめてものプライドを保っているようだった。