楽天の田中将大の退団問題に「メジャーから復帰時に高額契約したことが間違い」「三木谷オーナーの先見性に疑問」「ヤクルト以外に動く球団はない」と球界大御所がモノ申す
楽天は、交流戦で優勝を果たすなど最後までクライマックスシリーズ進出争いを繰り広げて4位に終わった今江敏晃監督を1年で解雇し、2軍監督の三木肇監督を再登板させた。1年でクビにしたのは、初代監督の田尾安志氏から始まり、マーティー・ブラウン氏、大久保博元氏、平石洋介氏、三木氏に続き6人目。広岡氏はかつて三木谷オーナーに経営者として我慢の必要性を説いたが、その頃からすぐにでも優勝したいとの考えがあり、「何も変わっていないな」と感じたという。
田中は他球団での現役続行を希望している。
そして自らのYouTubeチャンネルで「来季はどこでプレーするかというのは、まだ何もわからない状態ですけども、今の自分はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができています。来季は今年投げられなかった分、さらにしっかりと投げて、戦っていきたいなという風に思っているので、引き続きしっかりと準備をしてオフシーズンを過ごそうかなと思っています」と意欲を語った。
「田中は、なんとしても日米通算200勝を達成したいのだろう。今年は、ほぼ1年間何もできなかったが、故障が治った手応えがあり、最後に一花を咲かせたいと、来年にかけていたところで、その気持ちを折られるような球団の態度に思うところがあったんだと思う。だが、もう10勝するなんてことは100%ない。どこに移籍しても結果を残すのは難しいだろう。スポーツ新聞でヤクルトが興味を示しているという記事を見たが、ヤクルト以外に動く球団はないんじゃないか」
田中の投球術は評価されており、右肘に問題がなければ、複数の球団が獲得に乗り出すとの予想もある。一部のスポーツ紙はヤクルトが調査に乗り出したことを報じているが、広岡氏の見立ては厳しい。
「メジャーでの経験をチームに持ち帰り勝利に貢献したという選手がいないわけではない。今年のソフトバンクの有原航平や引退したヤクルトの青木宣親、広島の黒田博樹もそうだろう。だが、ほとんどのメジャー帰りの選手が、高額な契約にふさわしい結果を残していない。その典型が松坂大輔だ」