「パッキャオは50歳まで戦う可能性がある」RIZINでの安保瑠輝也戦がドローに終わり評価急落“レジェント”のWBC世界王者への挑戦計画をプロモーターが明かす…「安保戦は準備不足」
プロボクシングの元6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(45、フィリピン)にまたカムバック計画が持ち上がった。プロモーターのショーン・ギボンズ氏が米専門サイト「ボクシング・シーン」で明かしたもので、パッキャオは7月に総合格闘技イベント「超RIZIN.3」で元K-1王者の安保瑠輝也(29、MFL team CLUB es)と3ラウンドのエキシビションマッチを戦ったがドローに終わり評価を落としたが「あの試合は準備不足。50歳まで戦える可能性がある」と豪語。来夏にWBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(29、米国)に挑戦するプランを仕掛けるという。
来年2月にはフィリピンの上院議員に立候補
マイク・タイソンとジェイク・ポールとのファイトに刺激を受けたのだろうか。7月の「超RIZIN.3」で安保と3ラウンドのエキシビションマッチを戦い、不完全燃焼のドローに終わり、評価が急落していたパッキャオのやり手プロモーターであるギボンズ氏が、カムバックプランについて口を開いた。
米専門サイト「ボクシング・シーン」の取材に答えたもの。パッキャオは来年の2月11日から5月11日までが選挙期間のフィリピンの上院議員選挙に出馬予定だが、「2025年の1月31日までに何かを手に入れれば、彼には戦う準備ができている。その後どうなるかはわからないが、マニーのことだから、50歳まで戦うかもしれない」と明かしたのだ。
パッキャオは12月17日に46歳となるが、あと4年は戦う可能性があると豪語した。
ギボンズ氏は、ボクシング経験のない安保との試合で、KOシーンを演出できず、不甲斐ない内容でドローに終わった7月のRIZINでの戦いをこう振り返った。
「マニーが安保戦でいいところを見せられなかったのは、舞台裏でいろいろなことがあったからだ。準備不足だった。当初、彼は別の選手(鈴木)と戦うと思っていたが、結果的にもっと(体格の)大きな選手(安保)と戦うことになった。彼は、いい気持ちでいたが、他に何ができただろうか。エキシビションだったんだ。彼は、ただ動き回るために出場したが、相手(安保)は本当の試合だと思ってきた」
この試合は、当初、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕と対戦予定で、2人揃っての記者会見まで行われた。だが、鈴木が五味隆典とのボクシングルールの試合で右手の人差し指と小指を骨折して欠場。代役として安保が指名されたが、鈴木よりも階級が上のキックボクサーで試合の契約体重も68キロから69キロに増やされた。
パッキャオは、「誰が相手でも関係ない」「ヘビー級の相手でも大丈夫だ」などと、発言するなど、安保を甘くみていた。
実際ゴングが鳴ると、明らかに身長で14センチ、リーチで15センチ差もある安保の体格とフィジカルに圧倒されて、パンチを浴びてよろけるシーンまであった。対策を練ってきた安保に得意の回転力も封じ込まれた。
試合後には「安保はでかくて倒し辛かった」「対戦相手が変わりサイズを調整する難しさがあった」と苦しい言い訳をしていた。