衝撃ファイトマネーが発覚!「RIZIN」大晦日参戦の元世界王者ライアン・ガルシアにメイウェザー超えの10億円以上が用意され“禁断”のドーピング検査が実施される理由とは?
大晦日に開催される総合格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)で対戦するプロボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者“超問題児”ライアン・ガルシア(26、米国)と元K-1王者の安保瑠輝也(29、MFL team CLUB es)の国内会見が3日、明治記念会館で行われ、アンダーカードの4試合が追加発表された。安保が寝坊で欠席しリモートで米国から参加したガルシアを激怒させたが、榊原信行CEOは、元世界王者のファイトマネーが最大で10億円以上になることを明かした。この試合は、判定無しのエキシビションマッチとなるが、ドーピング違反でニューヨーク州のアスレチックコミッションから1年間の出場停止処分を受けているガルシアに対し“禁断”の同検査を実施することも公式にアナウンスされた。なぜこの異色バウトは異例ずくめとなるのか。
明治記念会館で開催された日本版のガルシアvs安保の記者会見はハプニングから始まった。榊原CEO、北米でライブ配信する「FANMIO」CEOのソロモン・エンゲル氏が席につき、大きなスクリーンの向こうには米国からリモートでつながったガルシアが待機していたが、安保のネームプレートの置かれた席は空席のまま。合宿先の和歌山から移動してくる予定だったがなんと寝坊で欠席したのだ。
午前7時に起床したが、二度寝してしまったという。
和歌山から電話をつなぎ、音声だけで出席した安保は、悪びれた様子もなく、「オレはアメリカまで行ったのにライアン・ガルシアは日本に来ていない。ナメられてるのがムカついて、二度寝した。あいつの方が失礼」と開き直った。
11月26日にロスのビバリーヒルズで行われた会見には、安保が渡米してトラッシュトークや小競り合いを演出していた。
だが、安保の逆ギレでガルシアの表情が一変した。
「彼がBサイド(脇役)であることは非常に気の毒だ。ナンバーワンと対戦するのは、こういうことだ。言われたことをやれ。会見に出ろ!」
安保が話を遮るように反論すると「黙れ!」「静かにしてろ!」と激怒。「身の程をしれ!試合で思いっきりボコボコにしてやる。それを楽しみにしてろ。凄くイライラが溜まっているんで、それをお前に発散してやる」とまくしたてた。来日しなかった理由は「専属トレーナーであるデリック・ジェームズとのセッションの時間があまり取れていなかったので、練習に集中したかったからだ」という。
安保は7月の「超RIZIN.3」で元6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)と対戦し、3ラウンドを戦い抜きドローながらも内容では圧倒して評価を上げた。
ガルシアは「非常に爆発力があってアグレッシブなファイターだ。奴に危険なスキルはないが、リングに上がれば相手は誰だって危険だ」と警戒しながらも、「穴がある。打撃を繰り出す際にたくさんの隙がある。自分の経験があれば、その穴をどんどん広げていける。パッキャオもラウンド数が足りなかっただけ。3ラウンドにはビッグパンチを当てていたし、安保もスナップが効かなくなりパワーもなくなっていた」と続けた。
今回の試合は2分×8ラウンド。
「間違いなく仕留められる。オレは若い。パッキャオのようにリアクションタイムは遅くない。ハッキリ言ってこいつはうざい。オレをいろんな角度から怒らせようとしているのはわかるが、そんなのには慣れている。時折、本能が出てきて、やり返す部分はあったが、試合に集中している」
冷静さを装ちながらも、最後には「実際、試合があったら乳首をつまんでひねってやる」と挑発的なメッセージを残していた。