衝撃ファイトマネーが発覚!「RIZIN」大晦日参戦の元世界王者ライアン・ガルシアにメイウェザー超えの10億円以上が用意され“禁断”のドーピング検査が実施される理由とは?
4月のデビン・ヘイニーとの世界戦のファイトマネーは、総額で5000万ドル(約75億円)だったらしいから、それに比べると安いものかもしれないが、ドーピング違反により、1年間の出場停止処分を受けている間に、2分×8ラウンドのエキシビションマッチで、ボクシングルールの試合がまだ2試合目の安保を相手に10億円以上が手に入るのだから、この試合に合意したのも当然だろう。そして、それだけのカネが動くとなれば、デラホーヤ氏も黙ってはいられない。
「言えることと言えないことがあるが、オスカーとうちではなく、オスカーとライアンの問題。これだけのビジネスが大きくなると色んな利害関係が生まれる。オスカーは、公式戦の契約をあと何試合か持っている。安保戦で下手を打たれると春先以降、あるかもしれないヘイニーやガーボンタ・デービスとの2戦目のビッグマッチに影響がないようにもしたいのだろう」と榊原CEO。
無名のキックボクサーとのエキシビションを軽く考えていたが、思いのほかリスクも伴う試合であり、「FANMIO」の力の入れ具合も本気なので、そうであればもっとカネをよこせということなのだろう。
またこの試合は、KOだけで白黒がつき判定決着がないことも発表された。
「非公式の試合、エキシビションという枠の中で行われるボクシングマッチ」であるにもかかわらず、ドーピング検査が実施されることも公式にアナウンスされた。
榊原CEOは、実施理由をこう説明した。
「やります。契約の中でもライアンにも同意も得ている。今年1年、ドーピング問題が色々と騒がれる問題となり、競技の中で大きくクローズアップされたんで、そういうことに対してこの試合もエキシビションだから許されるってことではないと思っている」
7月の「超RIZIN.3」の朝倉未来戦で平本蓮のドーピング疑惑が持ち上がった。ファンの信頼を失いかけ、もう一度、厳密なドーピングのルールを整備する方針を固めただけに、今回、ガルシアにも例外なく実施を義務づけたのだ。
ガルシアも“禁断の検査”を了承した。
「ドラッグテストが行われることに関しては同意している。とてもいいことだと思う。自分としてはクリーンなファイターだという自負を持っている。今年の4月に起きたことに関してはサプリが問題だった。自分は今までの戦いで必ずドーピングテストにも参加しているし、いつ受けても何度やっても問題はない。ドーピング検査の実施は私にとって新しいことではないので全く問題はない」
4月のデビン・ヘイニー戦のドーピング検査で陽性反応が出てニューヨークのアスレチックコミッションから1年間の出場停止処分を受けた。だが、意図的ではなく、摂取したサプリメントが原因だったと釈明し、今回の検査も堂々と受け入れた。出場停止処分が切れる5月以降に、ボクシングの舞台に戻るためにも、ここでクリーンなイメージを作っておくことはガルシアにとってもプラスなのだろう。
すべてが異例ずくめの異色マッチ。ガルシアは27日戦後に来日予定となっている。