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井上尚弥が12月24日のグッドマン戦に向けて公開練習
井上尚弥が12月24日のグッドマン戦に向けて公開練習

井上尚弥はイブ決戦をクリアすると2025年は海外再進出の50億円イヤー?!米国、サウジ、そしてファン待望の中谷潤人戦…ビッグマッチ計画を大橋会長が明かす

 

「初めて見に来るお客さんがいると思う。そのお客さんには、最終的にボクシングの醍醐味であるKOシーンをお見せしたい。ボクシングに詳しい人には細かい駆け引きの技術を見せたい」
 “細かすぎる公約”の裏にあるのは、どんなパターンにも変幻自在で対応できる準備をしてきたという自信である。
 11月4日にプライベートジェットでサウジアラビアのリヤドに飛び「リヤドシーズン」と「10億円×3年」という驚きの契約を結んだ。国家プロジェクトとしてサウジが進めているエンターテイメント事業で、パウンド・フォー・パウンドの1位であるオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)とタイソン・フィーリー(英国)とのヘビー級の4団体統一戦に象徴される数々のビッグマッチを招聘し、総合格闘技、プロレスから、コンサートまで幅広くイベントを開催している。その総合娯楽庁のトップを務めるトゥルキ・アルシェイク長官が大の井上ファン。交渉では、執拗にサウジでの試合開催を包括した契約を求めてきたが、「縛られると尚弥の活動に支障が出る」と、そこは譲らずトランクスへのロゴの露出とプロモーション協力だけの、いわゆるスポンサー契約だけで10億円×3年の契約を結んだ。つまりサウジは、3年間は、井上は負けないと踏み、そしてトランクスのベルトラインに「リヤドシーズン」と入れるだけで、彼らにとっては未開の地であるアジアを含む、海外マーケットへの莫大なPR効果があると見込んだのだ。
 井上は、「夢を与えられたと思う」と語り、その契約のスタートとなるグッドマン戦に科せられた意味をこう説明した。
「2025年は新たに海外進出を考えている。大事な一戦になる」
 大橋会長はグッドマン戦をクリアした後の2005年の計画を明かした。
「米国、サウジ、その先にみんなが望む大きな試合がある」
 来春に米国へ再上陸、そして秋には、サウジのリヤドに乗り込む。これはスポンサーフィーとは別の契約となり10億円を超える規模のオファーが予想される。
 その米国、サウジで、誰と戦うのかも焦点。法的措置さえチラつかせて対戦を要求していた元WBA&IBF同級王者でWBA1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が現地時間14日にモナコで、那須川天心(帝拳)のスパー相手で来日していた同級8位リカルド・エスピノサ・フランコ(メキシコ)と暫定王者決定戦を戦うことになった。2位のラモン・カルデナス(パナマ)や3位のイライジャ・ピアース(米国)ではなく、8位の格下と暫定戦が組まれたことに不信感が募るが、大橋会長は「マーロン・タパレスに負けているところが引っかかる。暫定王者になって条件を吊り上げようとしている魂胆も見え見え。そういう相手とはやりたくない」と、拒否反応を示した。この試合の結果を受けてのWBA及びアフマダリエフ側の出方次第によっては、WBAの返上さえ視野に入れている。

 

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