• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 井上尚弥はイブ決戦をクリアすると2025年は海外再進出の50億円イヤー?!米国、サウジ、そしてファン待望の中谷潤人戦…ビッグマッチ計画を大橋会長が明かす
井上尚弥が12月24日のグッドマン戦に向けて公開練習
井上尚弥が12月24日のグッドマン戦に向けて公開練習

井上尚弥はイブ決戦をクリアすると2025年は海外再進出の50億円イヤー?!米国、サウジ、そしてファン待望の中谷潤人戦…ビッグマッチ計画を大橋会長が明かす

 

 ただ「リヤドシーズン」がアフマダリエフと契約を結ぶ大手プロモート会社マッチルームとの関係が深いため、サウジ開催ではアフマダリエフ戦が浮上してくるのかもしれないし、スーパーバンタム級の枠を超えたビッグマッチが提案される可能性もある。トゥルキ長官は、3階級制覇王者で、WBA世界ライト級王者の“最狂”ガーボンダ・デービス(米国)と井上のドリームマッチを口にしたこともある。
 そして2025年の年末に国内で予定されているのが、WBC世界バンタム級王者、中谷との究極の日本人対決だ。当初、来年2月下旬に中谷と弟の拓真との統一戦が計画されていたが、拓真が10月に堤聖也(角海老宝石)に判定で敗れ、WBA王座から転落したため統一戦は白紙となり、弟を飛び越しての「モンスターvsネクストモンスター」の対決が現実味を帯びてきた。
 中谷戦が実現するのなら会場は東京ドームクラス。米国、サウジ、中谷の3興行に「リヤドシーズン」の30億円を加えると、井上が稼ぐ年間マネーは、総額50億円を超えてくる可能性がある。1試合換算なら、ドジャースと10年7億ドル(約1050億円)のメジャー史上最大の契約を結んだ大谷翔平を大きく上回ることになる。
 これらの計画を明かした大橋会長は「普通は来年の試合が3つも先に決まると、プレッシャーになるものだが、尚弥の場合はそれがない。メンタルの違い。それと打たれていないことが大きい。(元3階級制覇王者で現トレーナーの)八重樫みたいなファイトが続くと(笑)、先は決めることができないが、尚弥は、ダメージの蓄積がないので計画を立てることができる」と補足した。
 2014年に初めて世界のベルトを巻いてから節目の10年目となる2024年の最後をさらなる飛躍へのステップとなる内容で締めくくりたい。
「この10年勝ち続けることを大変という思いで過ごしてきたことはない。ボクシングが好きで、強くなりたい、強い奴と戦いたくてやってきた10年。ボクシングが好きであり続ける以上、その気持ちはこの先も変わらない。5年前、3年前も、ここにいることは想像できていなかった。2年、3年先も想像はできない。ひとつひとつ結果を出した先に満足できる場所にいられたらいい」
 1万5000人が収容可能な有明アリーナの切符は、すでに93%が売れ、残りは1000枚ほど。大橋会長と親交があり“下剋上日本一”を果たした横浜DeNAの三浦大輔監督らが来場予定だという。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

関連記事一覧