前中日マルティネスの移籍最有力候補に巨人急浮上…キューバ情報精通記者が報道…阪神“大山資金”で横浜DeNAとの一騎打ちか?!
中日を自由契約になった絶対的守護神のライデル・マルティネス(28)の移籍先の最有力候補として巨人が急浮上してきた。キューバ情報に精通しているフランシス・ロメロ記者が報じたもの。巨人は、すでにアルベルト・バルドナード(31)、カイル・ケラー(31)の残留が決まっており、クローザーの大勢(25)を含めてブルペンは充実しているが、阪神に残留した大山悠輔(29)の獲得のために用意してきた“FA資金”がある。横浜DeNAも獲得に乗り出しており“一騎打ち”の様相だ。
巨人にはクローザーの大勢がいて外国人3投手が再契約したが…
海の向こうから仰天のニュースが飛び込んできた。
キューバを含めたラテン系の情報に精通しているロメロ記者がXに「情報筋によると、読売ジャイアンツが、キューバ出身のスタークローザー、ライデル・マルティネスに非常に興味を持っており、最近になって契約の最有力候補として浮上した」と投稿したのだ。
ロメロ記者は、これまでも中日のジャリエル・ロドリゲスのキューバからの亡命や、ココ・モンテスの今季途中の巨人入団などスクープを連発しており、この情報の信頼度は高い。
巨人は、すでに今季58試合、防御率2.44、2勝3敗26ホールド、9セーブのバルドナード、同52試合、防御率1.53、2勝2敗20ホールド、1セーブのケラーと来季の契約を結び、クローザーには、43試合、防御率0.88、1勝2敗5ホールド、29セーブの大勢が控えている。何が何でもマルティネスを獲りにいかねばならないチーム事情ではない。むしろメジャー流出が決定的な今季15勝3敗の成績を残した菅野智之の穴埋めをするべきなのだが、リーグ優勝を果たした阿部監督は、長いペナントレースの戦いの中でブルペンを強化する必要性を痛感している。先発の補強に関しては、ソフトバンクからFAの石川柊太の獲得に乗り出しており、そこにメドが立ったのかもしれない。
加えて、巨人には阪神からFAの大山を獲得するために用意されていたとされる推定6年24億円の資金がある。大山の阪神残留で宙に浮いたFA資金をそのままマルティネス獲得に当てることができる。
今季60試合に登板し、防御率1.09、2勝3敗7ホールド、43セーブで、セーブ王タイトルを獲得したマルティネスは、中日と推定2億円の3年契約を結んでいた。中日はグループの総力をあげて異例とも言える数倍の年俸にプラスして複数年の大型契約を提示、マルティネス自身も「居心地がいいチーム。できれば出たくないが…」とチーム残留を願っていたが、保留者名簿の提出期限となる11月30日までに交渉の窓口となっているキューバ政府、キューバ野球連盟を含めたマルティネスサイドの合意は得られなかった。
マルティネスの移籍先としては、中日の条件を超えるオファーを用意できる資金力を持ち、交渉の窓口となるキューバ政府とのルートがある球団に限られていた。
巨人は中日と共にキューバルートのパイオニア。2016年には、現在レンジャーズの外野手アドリス・ガルシアをキューバから獲得していた。ただ1軍出場は4試合に留まり、シーズン途中の8月に契約が解除され、キューバへ帰国する途中で亡命したため、キューバ政府が巨人に不信感を抱き、一時、両者の関係が悪化していたとされる。それだけにまだロメロ記者も「決定的」とは報じなかったのだろう。