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ヴィッセル神戸が最終決戦を制してJリーグ連覇を果たす(写真・森田直樹/アフロスポーツ)
ヴィッセル神戸が最終決戦を制してJリーグ連覇を果たす(写真・森田直樹/アフロスポーツ)

最終決戦でJ連覇を決めたヴィッセル神戸の三木谷会長が「地力がつきつつある」と評価も素直に喜んでいられない事情とは?

 

 副キャプテンの元日本代表DF酒井高徳(33)も指揮官に同調するように、ポゼッションスタイルが重宝される風潮に真っ向から異を唱えた。
「みんながやっているサッカーをやらなきゃいけない、というルールがあるわけではないのに、なぜそれをしなきゃいけないのかと思う。何か押しつけられるようなものがあるとすれば、それこそが日本サッカーの最大の弱点だと僕は思う」
 神戸の永井秀樹スポーツダイレクター(SD、53)によれば、吉田監督とは2025シーズン終了までの複数年契約を結んでいるという。もっとも、引き続き指揮を執るためには、契約書へのサインがあらためて必要になる。
 吉田監督の続投へ向けて、永井SDは前向きな見方を示した。
「合意は近いかな、と。ネガティブな話はまったくないですね」
 一方で続投へ向けた条件などを問われた吉田監督はこう言及している。
「これからですね。明日(9日)にはおそらくそういう提示を受けると思っているし、ここまではそこ(条件)の話に関しては、何もできていない状態なので」
 条件のひととして新たな補強は欠かせない。秋春制で行われているAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の後半戦や、2025-26シーズンのACLE前半戦を含めて、来シーズンはさらなる過密日程を余儀なくされると永井SDは言う。
「すべての大会でファイナルへ行く前提で計算したところ、年間63試合くらいになる。その意味で強固な2チームを編成する作業が必要になるだろう、と思っています。戦略のなかには補強ポイントも入っていますけど、まだちょっと、という感じです」
 新戦力の獲得だけではない。二冠獲得の原動力になった主力の残留も、ある意味では補強になる。チームで最多タイとなるリーグ戦で37試合に出場し、アタッカー陣では最長の3088分のプレー時間をマーク。チーム最多ゴールをあげ、シーズンMVPの最有力候補にあげられている武藤は、まさに必要不可欠な存在の一人となる。

 

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