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ヴィッセル神戸が最終決戦を制してJリーグ連覇を果たす(写真・森田直樹/アフロスポーツ)
ヴィッセル神戸が最終決戦を制してJリーグ連覇を果たす(写真・森田直樹/アフロスポーツ)

最終決戦でJ連覇を決めたヴィッセル神戸の三木谷会長が「地力がつきつつある」と評価も素直に喜んでいられない事情とは?

 

 神戸へ単身赴任の形を取っている武藤は、今シーズン限りで神戸との契約が満了を迎えると幾度となく公言してきた。東京に残している子どもから、電話越しに「パパは東京のチームに来ないの、と言われました」と湘南戦後に苦笑しながら明かしてもいる。実際に来シーズン以降の去就に関しては慎重な言い回しに終始している。
「ここまではサッカーだけに集中したかったので、そこ(契約)に関しては正直、進めてこなかったし、この先がどうなるかは正直、自分でもまだわかっていないところがある。ヴィッセル神戸というチームが自分をどのように思ってくれているのかを含めて、自分にとって何がベストなのかをゆっくり考えたうえで意思決定したい」
 武藤との契約延長を望み、すでに具体的な条件を提示していると明かした永井SDは、武藤の引き留めに関して次のように言及している。
「クラブとしては最大級の評価をしているというか、来シーズンへ向けて、絶対的に必要な選手だと思っている。いい形で早く握手ができるようにしたい」
 代役のきかない存在となった武藤の去就次第で、補強ポイントを含めた来シーズンの戦略も大きく変わらざるをえなくなる。連覇と天皇杯との二冠達成で最高のシーズンを締めくくった神戸が、2007-09シーズンの鹿島以来、史上2チーム目となる3連覇がかかってくる新たな戦いへ向けて、ピッチの外でいきなり難問に直面した。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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