「元RIZIN王者の朝倉海は完全にレベルの違いを見せつけられた」米メディアはUFCデビュー戦でフライ級王者に失神1本負けの衝撃を辛辣批判…「才能があるのも明らか」の声も
米CBSスポーツは、朝倉について「打撃で少しばかりダイナミックな動きを見せたが、ブラジル人王者が、チョークでの勝利を確定させる前に朝倉のバックを奪ったように、朝倉は関節技の面でパントージャに一段劣っていた」と指摘。
また米スポーツサイトの「スポーツキーダ」は「パントージャが、朝倉のUFCデビュー戦で全く新しいレベルを見せつけた」とレベルの差を指摘した。
「朝倉は2014年にジョー・ソトがバンタム級王座戦を戦って以来となるデビュー戦でタイトルに挑戦した。だが、残念なことにUFCデビュー戦で王座を獲得する初のファイターにはなれなかった。この日本人スターは、フライ級の中心にいるパントージャに敗れ、第2ラウンドにチョークで失神した。この試合に臨む前に、少し評価が低かった“ザ・カニバル”(パント―ジャ)によって、元RIZIN王者は、完全にレベルの違いを見せつけられた」と厳しく評した。
さらに「ブラジルのベテラン選手にとって、朝倉の鋭いカウンターの打撃と強打は激しすぎると多くの視聴者たちは感じていた。しかし、バントージャは、朝倉の激しさが目を引いた第1ラウンドも容易にやり過ごした」と続けた。
一方で朝倉の今後についてはポジティブにこう報じた。
「朝倉はUFCで実りの多いキャリアへと進んでいく可能性が高いだろう。彼が多くの才能を持っていることは明らかで、おそらく昨夜は多大なプレッシャーを背負って世界最高の選手を相手にしたのかもしれなかった。しかし、最近、UFCは最高の選手たちが戦う舞台となっており、パントージャのように見落とされていた王者でさえ、信じられない才能を持っていることを示した」
朝倉はUFCと複数試合契約を結んでいると見られ次戦に期待が寄せられている。
一方のパントージャは、リング上で、今後の希望を聞かれ、元UFCフライ級王者で堀口にも勝っているデメトリアス・ジョンソンの名前を出して「自分が最強だと証明したいならカムバックしてオレと試合をしろ」と呼びかけた。ジョンソンは、2019年にONEに戦いの舞台を移し、この9月に引退を表明していた。