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優勝した昨年のWBCで佐々木朗希は師と仰ぐダルビッシュ有と並んで戦況を見守った(写真:CTK Photo/アフロ)
優勝した昨年のWBCで佐々木朗希は師と仰ぐダルビッシュ有と並んで戦況を見守った(写真:CTK Photo/アフロ)

「頼まれれば喜んでパドレスとの交渉に加わる」佐々木朗希の争奪戦にダルビッシュが静観の大谷翔平とは対照的に“出馬宣言”…タイガースとガーディアンズも参戦

 

 ダルビッシュは、佐々木を「とても良い人」で「学ぶことにとても貪欲である」と賞賛しこう続けた。
「我々はWBCの間に一緒に多くの時間を過ごすことができました。一緒に多くの試合を見ました。コミュニケーションを取って一緒に多くを語り合いました。彼とはとてもいい会話ができました」
 同サイトは松井裕樹も佐々木を「個人的に知っている」ことと、AJ・プレラー編成本部長が、テキサス・レンジャーズのGMとして2012年のダルビッシュの契約に携わった頃から“日本通”であることを付け加えた。
 大谷が日ハムからポスティングでメジャー挑戦を目指した際にもパドレスの編成本部長として交渉を行い、数分の日本語を暗記して思いをぶつけたという。だが今回は、日本語で話しかける手法は採用せず、「我々には日本語を話すスタッフが多くいて、ダルビッシュやユウキもいる。通訳してもらうようにプロたちに任せるだろう」とし、交渉の話題が、今年のナショナル・リーグの地区シリーズでのドジャースとの激闘が含まれる可能性を明かしたという。
「シーズンの終わり方は残念でした。しかし、私は優れたチーム(ドジャース)に対して良い戦いができたと思っています。来シーズンはその壁を乗り越えられるように望んでいますし、それができる位置に立ち、そしてワールドシリーズへと進められればと思います」
 佐々木の代理人のウルフ氏は「今年と過去にその球団がどのような成功を収めたかに注意を払っている」と語り、ポストシーズン進出の力を持ったチームであることを重要な条件に掲げていた。その意味では、西地区の優勝争いとプレーオフの地区シリーズで2度もドジャースを追いつめたパドレスは条件にあてはまるだろう。
 同サイトは「今から来年1月中旬までダルビッシュと佐々木はこの獲得競争の中で最も重要な関係を持つ2人となってくるだろう」と展望している。
 またウルフ氏が、千葉ロッテ時代にメディアへの不信感を抱いていた佐々木にとって、それほどマスコミの数が多くなく、試合に集中できる環境にある「小規模市場の球団」にも可能性があることを示唆したことを受けてタイガースとガーディアンズが争奪戦に参戦することも報じられた。
「25歳ルール」の対象選手である佐々木は、契約金に制限がつけられているため、球団の資本力や市場の大小にかかわらず獲得可能なのだ。
 タイガースの参戦情報を伝えたのはMLB公式サイト。スコット・ハリス編成本部長の「全球団が彼と話したがっている。我々もだ」というコメントを紹介した。
 ハリス氏は「ロウキと彼の代理人にこの球団の立ち位置を紹介するプレゼンテーションに懸命に取り組む。とても激しい競争となるが、獲得を実現できるように懸命に取り組み、どうなるかを見てみよう。佐々木への興味と言う面では、彼は野球界で最も才能ある若手投手の1人だ」と力説している。

 

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