今日注目会見!「僕にとって最高の監督です」SNSで批判殺到の中で福岡新監督就任の金明輝氏にとって“愛弟子”MF松岡大起の残留は“追い風”になるのか?
昨シーズンにFC町田ゼルビアのヘッドコーチに就任した金氏は、高校サッカー界の強豪、青森山田から転じた黒田剛監督(54)を主に戦術面でサポートしながら、同シーズンのJ1初昇格と、3位に食い込んだ今シーズンの躍進を支えた。同時進行で約1年の時間をかけて、今年2月にはS級ライセンスを再取得していた。
Jクラブで指揮を執る資格を再び回復させた金氏の名前が、福岡の新監督の最有力候補として一部スポーツ紙で報じられたのは11月上旬だった。
即座に福岡最大のサポーター団体が声明を発表して、クラブの理念に反しているとしてパワハラ歴のある金氏招聘の白紙撤回を要求。対する福岡はシーズン終了後に正式発表するとアナウンスするにとどめ、その後は1カ月間あまりにわたって沈黙を貫いてきたなかで、今月13日に金氏の新監督就任を電撃発表した。
後任候補として報じられたときと同じく、福岡の公式Xが反対や批判のコメントで炎上するなかで、松岡は福岡側と進めてきた契約交渉で残留を選択した。
鳥栖U-18時代を含めて、松岡が金氏の数々のパワハラ行為を見た可能性は十分に考えられる。それでも指導者としてリスペクトしてきた恩師と、約3年半ぶりの“共闘”を決めた。さまざまな視線や逆風にさらされながらも覚悟を決めて、オファーを受けた福岡での第一歩を踏み出そうとしている金新監督にとっても、自身のイズムやスタイルを浸透・体現させていくうえで松岡は心強い存在となる。
実際、福岡や松岡のXは契約更新を歓迎するコメントであふれている。
「金明輝の愛弟子だもんね。来季は松岡中心のチームになるんじゃなかろうか」
「よかったぁ、契約どっちなんだろうと気になってました」
「金監督反対派の皆様、この松岡の更新こそ選手達の答えだと思いませんか?」
特に金氏の名前が浮上して以来、福岡のサポーターのなかでも賛成・容認派と反対・非難派とで分裂状態を化していたからか。松岡がポストの冒頭で「一つになって――」と強調した点も大きな反響を呼んでいる。
一夜明けた16日には金監督の就任会見が、福岡の川森敬史会長(59)と柳田伸明強化部長(54)が同席して行われる。当初はアーカイブ配信だけの形が、サポーターへ向けて「リアルタイムでお伝えする場を設けるべきと判断いたしました」という理由で、クラブ公式YouTubeチャンネルでライブ配信されることも急きょ決まっている。