井上尚弥と中谷潤人の究極の日本人対決は2026年までお預け?大橋会長がグッドマンの負傷で10日前に1月24日へ延期となった激動舞台裏とモンスターの次なるプランを明かす
大橋会長は「万全を期すためにできることといえばこれしかない。今後は海外の試合も含めて尚弥の試合ではすべてにリザーバーを用意したい」との考えを明かした。
そのリザーバーは「外国人でスーパーバンタム級の世界ランカー」からチョイスする方向で交渉が進んでいる。
また93%が捌けていたチケットは延期になった1月24日もそのまま有効。払い戻しにも応じているが、「(払い戻しより)試合がクリスマスイブじゃなくなったことで逆に追加が増えている」(大橋会長)という状況。
今回のグッドマン戦が延期されることでの懸念は、2025年の防衛戦計画への影響だ。当初は、4、5月に米国のラスベガス、9、10月にサウジアラビアと海外に再進出して、年末にもWBC世界バンタム級王者でパウンド・フォー・パウンドランキングに入っている中谷との究極の日本人対決がプランニングされていると目されていた。大橋会長が「米国、サウジ、その先にみんなが望む大きな試合がある」と発言したことから、そう推測されていた。
しかし、この日、大橋会長は「年4試合にはならない。3試合」と断言した。
1月24日のグッドマン戦、春の米国ラスベガス、秋のサウジアラビアの3試合だ。では、年末予定の中谷戦は?の問いに「もともとないから。(メディアに)伝わっている計画とは違う。11月、12月にもともと試合はない」と戸惑いを見せた。
2025年の年末に開催とされていた井上vs中谷は、報道が先行していただけで実際は、年内の計画ではなかったという。この究極の日本人対決は、2026年の初頭になるのだろう。もちろんやるなら東京ドームクラスのビッグ会場。昨今の確保の難しい会場事情を考慮すると、もしかすれば、すでにその2026年の会場も予約されているのかもしれない。無敗の2団体の指名挑戦者であるグッドマン戦から始まるモンスターの2025年は、新たな伝説の1年となるだろう。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)