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横浜DeNAの濵口遥大とソフトバンクの三森大貴の1対1トレードに波紋(写真・黒田史夫)
横浜DeNAの濵口遥大とソフトバンクの三森大貴の1対1トレードに波紋(写真・黒田史夫)

「なぜ横浜DeNAはドラ1左腕を出したのか?理解が難しい」濵口遥大とソフトバンク三森大貴の電撃トレードに衝撃が走る

 今季のソフトバンクのセカンドは牧原大成が67試合に先発し、ルーキーの廣瀬隆太も33試合に先発抜擢されるなどし三森は故障もあって19試合の先発出場に留まっていた。それでも打率.288、1本塁打、13打点で得点圏打率は.417と存在感は示した。2022年、2023年は102試合に出場し、20盗塁、14盗塁をマークしている。
 横浜DeNAに下剋上を許した日本シリーズで弱点を露呈したが、先発陣は、今季14勝の有原航平、11勝のモイネロの2人は安定しているが、3番手以降のスチュワート、大関知久、大津亮介は、少し不安を抱え、しかも、石川柊太がFAでロッテへ移籍、左腕の和田毅も引退するなど先発の駒が1枚足らない。加えて中継ぎ陣もリーグ優勝を支えた松本裕樹、藤井皓哉の故障回復が日本シリーズに間に合わず、杉山一樹―ヘルナンデスーオスナの必勝パターンをフル稼働できなかった。中継ぎの左腕もヘルナンデス、長谷川威展と薄く、先発、中継ぎの両方ができる濵口はチームのウイークポイントを埋めるピースとしてはピッタリだ。
 濵口はルーキーイヤーに10勝をマークしたが、以降、2桁勝利はなく、一皮むけずに8年を終えた印象がある。今季もレギュラーシーズンは期待を裏切った。しかし巨人とのクライマックスシリーズのファイナルステージ第5戦で4回を1安打無失点に抑える“年一”の力投を見せ、ソフトバンクとの日本シリーズでは第2戦と第6戦といずれも好リリーフで“下剋上日本一”に貢献し、来季は中継ぎへの転向を直訴していた。
 一方で池田氏は「理解の難しいのが横浜DeNAの判断」と疑問を呈した。
「投手陣の整備がオフのテーマだったはず。東、ジャクソン、ケイに続く4人目の先発が見当たらない。濵口は契約更改で中継ぎを志願したそうだが、中継ぎの左腕は坂本一人だけだ。現役ドラフトでは、阪神の浜地を指名し、戦力外からも2人をとり、ドラフト1、2位は即戦力投手。なのに貴重な左腕を出した理由がよくわからない。もう来年以降の戦力にはならないと判断したのかもしれないが、上茶谷を現役ドラフトで出したことも含めて、補強の動きにチグハグさを感じる」

 

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