「なぜ横浜DeNAはドラ1左腕を出したのか?理解が難しい」濵口遥大とソフトバンク三森大貴の電撃トレードに衝撃が走る
今季のチーム防御率3.07はリーグ5位。ジャクソン、ケイの新外国人2人の成功で助けられたが、先発はエース東克樹一人におんぶにだっこの状態で、4番手以降のローテー候補としては、大貫晉一、吉野光樹の名前しか出てこない。ドラフト1位で三菱重工Westの 竹田祐、2位で法大の篠木健太郎を指名し、現役ドラフトでは上茶谷を出して、阪神の中継ぎ右腕の浜地真澄を獲得。戦力外からは、阪神の変則左腕の岩田将貴、育成でソフトバンクから笠谷俊介と契約した。濵口にもうノビシロはないと判断したのかもしれないが、池田氏が指摘するように、放出と獲得がチグハグだ。しかも上茶谷、濵口、今永とファンから愛着を持たれるドラ1がこの2年で続けて3人もいなくなった。
池田氏は、「もうそういう時代なのかもしれないが、ファンの感情もさることながら、経営的にも契約金で1億円を投資している選手の見限り方としてはどうなのか。アマチュア側からすれば安心して選手は預けられない。ドラフト、スカウト活動への影響は出てくるでしょう」と指摘した。
そして獲得した三森の必要性についても疑問視する。
「セカンドは牧、ファーストにはオースティンがいて、内野の控えには京田や守りから入れるスペシャリストの柴田もいる。宮崎、オースティンらを休ませる場合に備えて、控えの層を厚くしたかったのかもしれないが、投手陣の補強ほど切迫した状況にはなかったはず」
牧秀吾が不動のセカンド。守備固めには柴田竜拓がいて、左打ちの内野手としては京田陽太、2年目の林琢真も控えている。
「ただ」と池田氏がこう続ける。
「三森はまだ25歳。三塁の宮崎が36歳で、1年契約のオースティンも再来年以降はどうなるかわからない。将来的に牧の一塁コンバートなども想定できる。数年先を見据えると、三森をここで獲得できたことは非常に大きいと思う」
トレードの成否は数年のスパンで見なければならないのかもしれない。