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4人制サッカー大会を主催した本田圭佑とスペシャルマッチに参戦した三浦知良
4人制サッカー大会を主催した本田圭佑とスペシャルマッチに参戦した三浦知良

なぜ日本代表監督を目指す本田圭佑は頑なに日本サッカー協会の指導者ライセンス制度に“ノー”を突きつけるのか?

 この日にレジェンドチームの一人として参戦した内田氏は、10月のJFA理事会でS級ライセンス取得が認定された。同じく参戦した青山敏弘氏(38)は、今シーズン限りで引退したサンフレッチェ広島でコーチを務めながらS級取得を目指す。ゲストで参加した槙野智章氏(37)も、すでにA級ジェネラルまで取得している。
 そのなかで本田は、周囲とは完全に一線を画した道を進む。取材対応のなかで、S級ライセンス取得を問われた本田はこう答えている。
「何度も言っているように、取得する気持ちは一切ない。この議論において、僕を説得できる人間は日本、そして世界にもいないという自負もあります」
 資格を持たずして、どのようにして日本代表の指揮を執るのか。本田は「これはFIFAにもアプローチしはじめているんですけど」と、最上部団体の国際サッカー連盟にも打診したと明かしながら、個人的に既視感のあるプランを明かした。
「カンボジア代表と同じやり方でできると思っている。今後にFIFAが動くなどして刺されるまでは、このやり方で考えていこう、と」
 本田は3大会連続3度目のW杯出場を果たした2018年夏のロシア大会後に、カンボジア代表チームのGMに就任。正式なライセンスをもつ人物が監督の肩書きを有するなかで、実質的な監督として昨年5月まで指揮を執った経験をもつ。
 同じ形を日本でも踏襲することが、イコール、最短の道となる。もっとも、カンボジアにおける特例に、JFAが賛同する保証は限りなくゼロに近い。FIFAから却下されるおそれもあり、それが先述の「FIFAが動くなどして刺される――」となる。
 大いなるリスクを冒してでも、なぜ前方に誰もいない道を進むのか。本田は「何もライセンス制度をなくす、と言っているわけではない」とこう続ける。
「任意にすればいいと思っている。いまのやり方だと、名選手がS級を取りやすい環境になり過ぎていて、逆に本当にサッカーが大好きで、S級を取りたい人がずっと待つようなルールになっている。これでは何のためのライセンスなんだ、となる」
 カンボジア方式はあくまでもひとつのアイデア。最終的にはライセンス制度を存続させたうえで、日本プロ野球と同じような形も共存させる。ハードルは極めて高く、そして険しいと認めながらも、実現させた場合のメリットも含めて本田が続ける。

 

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