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須崎を破る金星をあげながら計量ミスでメダルを逃したガネシュがCASに銀メダルを要求して提訴したが、その訴えは却下された(写真・AP/アフロ)
須崎を破る金星をあげながら計量ミスでメダルを逃したガネシュがCASに銀メダルを要求して提訴したが、その訴えは却下された(写真・AP/アフロ)

「彼女は死ぬかもしれないと思った」パリ五輪100グラム超過の計量失格で銀メダルを失ったインド女子レスラーのコーチが壮絶な減量舞台裏を告白…本人は引退撤回を示唆

 アコスコーチは、フェイスブックへの投稿をこんな言葉で結んでいる。
「私たちのプログラムが世界最高の女子レスラー(須崎)を打ち負かし、インドの女子レスラーを史上初めて五輪の決勝へ導くことができたという事実を、私たちはまだ誇りに思っている」
 インド五輪委員会は、その後、「決勝まで進み銀メダル以上を確定させた1日目の戦いは計量をクリアしたものだから銀メダルを授与される権利を有する」と主張してCASに訴えた。だが、14日に出された評決で、その訴えは却下された。
 インド五輪委員会は、「ショックと失望」を明かし、これらの過酷な減量を選手に強いる当日計量システムを見直す必要があるのではないか?と声明文で提言している。
 Xにて引退を表明していたビネシュは、その後、沈黙を守っていたが、16日に再びXに3ページにもわたる長文を投稿した。
 その中でビネシュは減量についても触れ、「8月6日の夜から7日の朝まで私たちは諦めず、努力を止めず、降伏しなかったが、時計が止まり、時間が公平ではなかったということです」との思いを明かした。
 そして、自らの進退に関しては、引退撤回とも受け取れる内容のメッセージを残した。
「もしかしたら、状況が違えば、2032年までプレーする自分を見ることができたかもしれません。なぜなら、自分の中の戦いとレスリングがいつもそこにあるからです。私の未来がどうなるのか、そして、次にこの旅で何が待っているのかを予測することはできませんが、自分を信じること、正しいことのために常に戦い続けることは間違いありません」
 29歳の女子レスラーの今後に注目が集まる。

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