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亀田京之介は人生初のダウンを経験してネリに7回TKO負け(写真・TMKジム提供)
亀田京之介は人生初のダウンを経験してネリに7回TKO負け(写真・TMKジム提供)

「亀田京之介は私や世間に対して無礼だった」“悪童”ネリが7回TKOで井上尚弥戦以来の再起飾るも練習不足を露呈…大善戦の亀田は「奴は強かった。今の実力がわかった」と謙虚に反省

 米専門サイト「ボクシングシーン」は、「亀田はネリの着実な攻撃で血まみれで傷だらけだった。しかし、ハードなパンチャーのノンストップの攻撃に対して勇敢に反撃した」と、亀田のファイトを称えた。
 元2階級制覇王者を相手に世界戦経験もない亀田が大善戦したとも言えるが、昨年5月の井上戦で6回TKO負けを喫してから9か月ぶりの再起戦となったネリの練習不足は明らかで、打ち疲れが目立ち、終盤はパンチにパワーも乗っていなかった。
 関係者の間では「井上戦のダメージがまだ残っているのでは」との意見もあった。井上戦で1回のダウンを奪うが、その後、3度倒し返されていた。
 ただネリは、こう言い訳をした。井上戦の反省をもとに、あえて無理はせず、スマートに戦ったというのだ。
「時折、少し足を止めた。(亀田の)パンチ(の強さ)を感じたので、ノックアウトされることを避けるためにジャブを使い、距離を取り、日本(井上戦)でやったようなオープンにならないようにしたかった。あの経験から学び、やり方を変えたんだ。いつも通りに何でもありのスタイルでやっていたら1ラウンドか2ラウンドで終わっていたと思う」
 それでも万全の状態ではなかったことは認めた。
「あまりいいショットを打てたとは思えなかった。サイドに動いたり、フェイントを使ったりしたけど、いいパンチは入らなかった」
 ネリはスーパーバンタム級での王座返り咲きを狙っているという。井上がフェザー級に階級をあげてベルトを返上する際に、王座決定戦に滑り込みたいのが目標。 
 米老舗雑誌「ザ・リング」は、亀田戦を受けて「ネリはタイトル戦線に戻ることを望んでいるが、長い待ち時間があるのかも」と報じている。
 一方、ネリ戦で存在感を示した亀田が狙うのも次のステージだろう。
 自身のXには「世界の壁はデカいな!本気で自信があったからこそ余計に辛いな。俺に火付けてくれてありがとう!又いつかもっと強くなったら再戦したいな! それまで又積み上げて頑張るわ!」とポストしてネリとの再戦を訴えた。
 もし体重を落とせるなら、フェザー級より、そのフィジカルでネリを困らせた1m76のフレームと1m79のリーチを生かせるスーパーバンタム級が面白い。まず世界挑戦切符になる日本タイトルを含めた地域タイトルの獲得を目標に据えて出直す必要があるだろう。

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