賛否と物議!「大人の事情の再戦です」本当に5.4東京ドーム朝倉未来vs平本蓮はファンが求める再戦なのか…”元祖”那須川天心は「THEMATCH2」のネーミングに異議!
大晦日の総合格闘技イベント「RIZIN DECADE」にサプライズがあった。オープニングで榊原信行CEO(61)が、5月4日に東京ドームで朝倉未来(32、JTT)と平本蓮(26、剛毅會)の再戦を「THE MATCH2」の大会名で行うことを発表。両者が登場して握手を交わした。だが、直後に平本がSNSで不満投稿を連発し、プロボクシングのWBOアジアパシフィックバンタム級王者の那須川天心(26、帝拳)はネーミングに異議を唱えた。2025年のビッグバウトが物議を醸している。
「くだらない試合」クレベル・コイケも批判
ひと足早い”お年玉”だった。榊原CEOが、大晦日大会のオープニングに登場して、5月4日に東京ドームで、朝倉と平本の再戦を行うことを発表し、朝倉と平本が舞台に現れて握手を交わした。
大会名は「超RIZIN.3」ではなく「THE MATCH2」。2022年6月に東京ドームで行われた那須川天心と武尊の立ち技の頂上決戦の際に命名された「THE MATCH」を引き継いだ。
榊原CEOは、再戦の経緯をこう説明した。
「(交渉をし始めたのは)夏ぐらい。モヤモヤ感も含めて色々と世間で騒がれ、ドーピングの結果を待っているときから再戦するしかないんじゃないかと思っていた。未来は、ぜひ再戦したいという気持ちを持っていたし、ファンからも相当そういう声が届いた。機運が高まって求められるのなら僕はやりますよ、という気持ちを彼は伝えてくれて、それを平本蓮にもそのまま伝えた。平本選手も望むところと感じだった」
両者は昨年7月の「超RIZIN.2」で激突し、平本が左ストレートの一撃で衝撃の1ラウンド138秒TKO勝利を果たした。「負けたら引退」を公言していた朝倉は、改めて引退の意向を示したが、この戦いは意外な方向へと展開する。
総合格闘家の赤沢幸典が、SNSで、平本に禁止薬物を提供していたことを事細かに告発。ドーピング疑惑が起き、平本は緊急記者会見を開き、身の潔白をアピール。RIZINも検査結果がシロだったことを発表した。だが、平本は、信頼するフィジカルトレーナーから怪我をした膝の回復に役立つと薦められた薬物を自らの臀部に注射する“医療行為”を行ったことなどを明かしており、榊原CEOが「ルールによってはアウト」と苦言を呈するなど、限りなくグレーに近いシロであり、一部のファンからは、フェアな形での再戦を求める声が沸き上がっていた。
朝倉も自らの公式YouTubeで、試合から2か月後(9月)にRIZINから再戦のオファーがあったことを明かしている。
また榊原CEOは「公明正大で本当にモヤモヤ感のない形で進められるように」と再戦では厳正なドーピング検査を試合前に実施することも約束した。
だが、この再戦、ファンが総意で歓迎しているわけではなく、SNSでは「もういいだろう」「いや真の勝敗をつけるべき」など賛否が渦巻き、朝倉自身もYouTubeで様々な意見が飛び交っていることを認めた。
鈴木千裕との激戦を判定で勝ち、RIZINフェザー級王座を取り戻したクレベル・コイケも、肩にかけたベルトを何度か叩きながら、辛辣にこう批判した。
「くだらないと思っている。平本蓮も朝倉も好きじゃない。2人とも本物のチャンプじゃない。ここにあるのが本物のベルトだ。エンターテインメントの枠で見ることはできるが、その試合はくだらない」