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  • どうなる?2025年の日本ボクシング界…井上尚弥は米国再進出でピカソと戦い挑発し続けているWBA暫定王者とサウジで激突?!
1月24日に防衛戦を控える井上尚弥が元旦から始動している(写真・大橋ジム提供)
1月24日に防衛戦を控える井上尚弥が元旦から始動している(写真・大橋ジム提供)

どうなる?2025年の日本ボクシング界…井上尚弥は米国再進出でピカソと戦い挑発し続けているWBA暫定王者とサウジで激突?!

 この階級にはもう一人帝拳がプロモートしているWBO世界同級王者のアンソニー・オラスクアガ(米国)もいて、その戦線に割り込むことを虎視眈々と狙っているのが、元2階級制覇王者で階級をあげてきた京口紘人(ワタナベ)だ。
 またライトフライ級戦線も面白い。昨年10月に2度目の世界挑戦でWBO世界同級王座を手にした岩田翔吉(帝拳)と、同じく10月にIBF世界同級王者を獲得して2年7か月ぶりに王座に返り咲いた矢吹正道(LUSH緑)の2人の王者がいる。岩田は因縁のある矢吹との統一戦を熱望しているが、対する矢吹は「今やっても価値はない。日本タイトルみたいになる」と消極的だ。
 この階級には、名門帝拳の”最終兵器”の一人である8戦全勝の高見亨介もいる。今春にチャンピオンカーニバルで、昨年12月に圧巻の2回TKO勝利で日本同級王座を防衛した川満俊輝(三迫)のベルトに挑戦するが、すでに4団体すべてに世界ランク入りしており、WBAでは3位、IBFでは5位にいる。世界挑戦のパスポートを得れば、いつチャンスが巡ってきても不思議ではない。
 またフェザー級では、3月下旬にIBF同級王座への指名挑戦権を持っている元2階級制覇王者の亀田和毅(TMK)が、2019年のレイ・バルガス(メキシコ)とのWBC世界スーパーバンタム級王座統一戦で敗れてベルトを失って以来、実に6年ぶりの悲願の世界戦リングに上がる。相手は2階級制覇王者のアンジェロ・レオ(米国)。昨年8月に井上尚弥への挑戦状を叩きつけていたルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)をワンパンチでキャンバスに沈めて世界王者になったばかりの元WBO世界スーパーバンタム級王者だ。米国で那須川天心のスパーリング相手を務めたこともある。亀田は父の史郎氏と再タッグを組み、攻撃的なスタイルを取り入れようとしているが、未完成。自慢のスピードを生かした出入りのボクシングだけでレオを制するのは難しいだろう。この3か月で、どうレオ対策を練り、どこまでスタイルチェンジを前へ進ませることができるかがカギを握る。2025年も世界が一目置くほど隆盛の日本のボクシング界にまた新たな風が吹き荒れそうだ。

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