2025年の欧州サッカー移籍市場はどう動く…久保建英、遠藤航、三笘薫らの大型移籍はあるのか…バイエルンは鈴木彩艶に興味?!
新しい年の訪れとともに、ヨーロッパの冬の移籍期間も幕を開けている。年末から年始にかけて、MF久保建英(23、レアル・ソシエダ)やMF遠藤航(31、リバプール)、MF三笘薫(27、ブライトン)ら日本代表勢が候補にあがっていると各国メディアで報じられたが、5日までに具体的な動きはない。2月上旬に閉まる冬の移籍期間、そして今シーズン終了後の夏の移籍期間において、ヨーロッパでプレーする日本代表選手たちのステップアップを含めた移籍はありうるのか。
アーセナルの獲得候補として久保の名が
2025年が明けてまもなく、久保の名前が移籍市場に登場した。
英プレミアリーグの名門アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は、右ハムストリングを断裂する重傷で長期離脱を余儀なくされたエース、イングランド代表FWブカヨ・サカ(23)の穴を埋めるべく、アーセナルが今冬に獲得へ動く可能性がある選手として5人をピックアップ。そのなかに久保が含まれていた。
もっとも他の4人、カメルーン代表FWブライアン・ムベウモ(25、ブレントフォード)とガーナ代表FWアントワーヌ・セメニョ(24、ボーンマス)、ベルギー代表FWヨハン・バカヨコ(21、PSV)、そしてフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ(26、パリ・サンジェルマン)と比べて、同メディアの記事のトーンは低かった。
「選手の代理人が興味を引こうとしているだけかもしれないが、それでも久保はこの冬で注目すべき選手の一人だ。久保は両サイドで巧みプレーできる小柄なウインガーだが、プレミアリーグへ順応する問題は避けられそうになく、さらにアーセナルが求めている衝撃的な、あるいは破壊的な才能の持ち主ではないかもしれない」
久保は昨シーズンの後半からプレータイムが減少し、今シーズンもリーグ戦で全試合に出場しているものの、W杯カタール大会後と比べれば好不調の波があり、インパクトにかけている感は否めない。それが同メディアの記事にも反映されたと見ていい。
久保は昨年2月、ソシエダとの契約を2029年6月まで延長した。期間中の移籍に伴う契約解除に伴う違約金は据え置かれたものの、それでも6000万ユーロ(約97億3400万円)と依然として高額で、久保も自身を飛躍させてくれたソシエダとの相思相愛を強調する一方で、28歳になる夏まで結んだ契約にはこう言及している。
「一生ここ(ソシエダ)に留まると保証するのは不可能だと思う」
メディアで名前が報じられる、という状況は久保の存在が依然として注目に値している証でもある。違約金を用意できるクラブはビッグクラブ勢に限られるものの、今シーズンのソシエダで再び大きな爪痕を残し、クラブ側もビジネス的なチャンスだととらえたときには、ソシエダからのステップアップが実現するかもしれない。