2025年の欧州サッカー移籍市場はどう動く…久保建英、遠藤航、三笘薫らの大型移籍はあるのか…バイエルンは鈴木彩艶に興味?!
移籍報道で三笘の名前が上がるのは、2022-23シーズンの後半戦、そして昨シーズンの前半戦で何度も見せたセンセーショナルな活躍が、いまだに記憶に刻まれているからだろう。ただ、故障で昨シーズンの後半を棒に振った三笘は戦列復帰こそ果たしたものの、トップフォームを完全に取り戻したとは言い難い。
三笘は故障する前の2023年10月に、ブライトンとの契約を2027年6月まで延長している。同時に契約期間中の移籍に伴う違約金も、最低で7000万ポンド(約138億7900万円)へと引きあげられたとも英国メディアで報じられた。この金額に見合う輝きを取り戻せるかどうかが、ステップアップを果たせるかどうかを左右するだろう。
対照的にパフォーマンスを介して、評価を高めているのが森保ジャパンの守護神、鈴木彩艶(22、パルマ)となる。ドイツのスポーツ誌『sportbild』が、名門バイエルン・ミュンヘンが鈴木へ関心を示していると報じたのは大晦日だった。
バイエルンには守護神マヌエル・ノイアー(38)が君臨するが、今シーズン限りで契約が満了する。さらに契約を延長する見通しのなかで、後継者探しも同時に行っているバイエルンの目に留まったのが、今シーズンからパルマでプレーする鈴木だった。
同誌をはじめとするドイツメディアは、バイエルンの動きをこう報じた。
「バイエルンにおいて、長期的な視点に立ったノイアーの後継者探しが本格化している。候補の一人に、パルマでプレーする鈴木が名を連ねている」
昇格組のパルマで、鈴木は出場停止だった一戦を除いた18試合すべてで先発。クリーンシートを2度達成した一方で大量失点を喫して敗れた試合もあるなかで、荒削りながら何度も見せるビッグセーブにバイエルンも高い潜在能力を見いだしたのだろう。
森保ジャパンのメンバーでは、14試合で8ゴールをあげているMF中村敬斗(24、スタッド・ランス)にセリエAの名門ユヴェントスが関心を示していると、昨秋にイタリアメディアが報じた。タイミング的にはリーグアンで、日本人選手ではヨーロッパの主要リーグで初めてとなる5試合連続ゴールを決めた直後だった。
移籍市場を控えたタイミングでのパフォーマンスやそれぞれのクラブ事情、さらに年齢も加味されながらオファーに発展し、クラブ間の思惑などが一致したなかで移籍が実現する移籍市場は、今冬においては大半のリーグで2月3日に幕を閉じる。