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西武が獲得を発表したセットアッパー候補のウィンゲンター。2mを超える長身のスライダー投手だ(写真・AP/アフロ)
西武が獲得を発表したセットアッパー候補のウィンゲンター。2mを超える長身のスライダー投手だ(写真・AP/アフロ)

正解?的外れ?貧打解消がテーマのはずの西武が勝利方程式の補強に目を向ける理由とは…2m超えの大型セットアッパー候補ウィンゲンターを獲得

 西武は6日、前カブスのトレイ・ウィンゲンター投手(30)の獲得を発表した。 201cm、107kgの大型右腕で背番号は「45」。チームスローガン「ALL ONE」を発表した西口文也新監督(52)は、今季の守護神に平良海馬(25)を指名しており、ウィンゲンターの役割は、セットアッパー。同じく新外国人として獲得した前マーリンズのエマニュエル・ラミレス(30)も、中継ぎ起用の予定で、平良、ウィンゲンター、ラミレスの3人で形勢する勝利方程式が最下位脱出のカギを握る。

 最速156キロのスライダーピッチャー

 西武が今オフ3人目の新外国人の獲得を発表した。身長2mを超える長身右腕。日本で成功する投手の条件に「身長の高さとボールの角度」があるが、ウィンゲンターは、その条件を満たしている。
 ウィンゲンターは2015年のドラフトでパドレスに17巡目で指名された。2018年にメジャーに昇格して、中継ぎで22試合、19回に登板して防御率3.79、27奪三振の成績を残し、翌年には、51試合、51回に登板し、1勝3敗、防御率5.65、72奪三振をマークした。2020年7月にトミー・ジョン手術を行い、しばらく戦列を離れたが、2024年は、タイガースと120万ドル(約1億8000万円)で単年契約、今季はトレードでレッドソックス、カブスの2球団でプレーし、7試合、8回1/3に登板しただけだった。
 米専門サイト「savant」によると、球種はフォーシーム、スライダー、スプリットの3つで、フォーシームが49.7%、スライダーが45.3%、スプリットが5%を占めるスライダーピッチャー。スライダーは、スイーパーの軌道で大きく横に動く。こういうパターンの投手は、フォーシームの質が肝になるが、最速は156キロで、平均球速は148キロ。スリークォーターで投げ込んできて球持ちがいい。
 広池浩司球団本部長は、「長身でありながら、横に変化するスライダーと直球が持ち味の投手です。三振が取れる投手ですし、試合の後半を任せられるリリーフ投手として期待しています」と評価している。
 ウィンゲンターは、球団を通じて「ライオンズでプレーする機会をいただけて光栄に思いますし、とても興奮しています。勝利に貢献する準備はできていますし、ライオンズファンの皆さまの熱い声援のなかでプレーする日が待ち遠しいです」とコメントした。

 

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