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浦和レッズがクリスティアーノ・ロナウドの獲得オファーを出したという仰天情報がネットを駆け巡った(写真:ZUMA Press/アフロ)
浦和レッズがクリスティアーノ・ロナウドの獲得オファーを出したという仰天情報がネットを駆け巡った(写真:ZUMA Press/アフロ)

ネットを駆け巡った浦和レッズのC・ロナウド獲得オファーの仰天情報はやはり荒唐無稽な話なのか…クラブに今必要な補強は?

 一方で国際サッカー連盟(FIFA)は、クラブW杯出場チームのための短期の移籍期間も特別に設定している。2月には40歳になるロナウドが、アル・ナスルが出場しない大舞台でのプレーを望み、アル・ナスルと契約を延長したうえで浦和への期限付き移籍に応じる――といった仰天パターンも考えられなくもない。
 いずれにしても、発信源のアカウントの信憑性に懐疑的な視線が向けられている状況もあって、現時点では荒唐無稽の感は否めない。ゆえに「へぇー、という感じです」と苦笑するしかなかった堀之内SDは、同時に大きな課題にも直面している。
 今シーズンの陣容は30人。そのなかでセンターバック(CB)は現時点で、浦和で3シーズン目を迎えるマリウス・ホイブラーテン(29)と、京都サンガF.C.から加入2年目の井上黎生人(27)、流通経済大卒のルーキー根本健人(22)の3人しかいない。
 期待されながらも13位に終わった昨シーズンのCB事情を振り返れば、副キャプテンを務めていたアレクサンダー・ショルツ(32、現アル・ワクラ)が夏場に電撃退団。井上とともにショルツが抜けた穴を埋めてきた佐藤瑶大(26、現・名古屋グランパス)も、このオフに新天地を求めて退団した。
 会見のなかで、堀之内SDは2025シーズンの目標を次のように語っている。
「リーグ戦、クラブワールドカップ、天皇杯、ルヴァンカップと大会があります。昨日の選手への最初のミーティングでも伝えましたが、最大の目標はリーグ優勝です」
 2006シーズンの初優勝以来、頂点に手が届かない状況が続くリーグ優勝を最大のターゲットにすえる。もちろん残る大会にも全力を注ぐうえで、CB陣があまりにも手薄だといわざるをえない。大学サッカー界屈指のCBである根本が加入したものの、この点も含めて同SDは「まだ補強は終わっていません」と明言した。
 現時点でJリーグ最高のアタッカー、サヴィオを筆頭に攻撃陣はさらに厚みを増した。ブラジル出身のサヴィオも「優勝するために来た」と新天地での意気込みを語った。同時に補強を含めて陣容が中盤よりも前へさらに偏り、結果として大きくバランスを欠いている状況は左右のサイドバック(SB)にもあてはまる。
左は荻原拓也(25、前ディナモ・ザグレブ)への期限付き移籍から復帰したものの、パリ五輪代表の大畑歩夢(23)は今冬の海外移籍を前提に、30人のメンバーに名を連ねなかった。右は昨夏に退団した元日本代表の酒井宏樹(34)の穴を、依然として埋められていない。現状で左は荻原、右は石原広教(25)だけとなっている。

 

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