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FC町田ゼルビアの黒田監督はタイトル獲得を今季の目標に掲げた
FC町田ゼルビアの黒田監督はタイトル獲得を今季の目標に掲げた

「センターバックを貸して欲しいとの問い合わせがくるほど」なぜJ1町田は今オフの大型補強に成功したのか?

 原FDがこう振り返るように、最新の森保ジャパンに名を連ねる谷、招集歴のある昌子や中山、DF望月ヘンリー海輝(23)、FW相馬勇紀(27)ら日本代表経験者が6人。さらにオ・セフンやコソボ代表のドレシェヴィッチもいる陣容が、日々の練習から切磋琢磨していくうえで、このうえなく魅力的に映る。黒田監督も言う。
「この町田でサッカー人生をかけて勝負したいと考え、あるいは自分がやっているサッカーを信じて加入してくれた選手たちを後悔させないように寄り添いながら、求められるサッカーにしっかりとアプローチしていきたい」
 新たに加入した選手たちは、実際にどのような思いを抱いているのか。マリノスから加入した西村は、移籍を決めた最大の理由をこう語った。
「ハングリーな集団にいきたかったし、ここはすべてが徹底されているチームなので」
 5シーズン所属した福岡から加入した前は、代表経験者が多い陣容に加えて、自身も経験していないACLへ挑戦できるのが大きかったと明かした。
「これまで僕がプレーしてきたクラブは、代表に絡んだ経験のある選手がいなかった。そのなかでACLに初めて臨むこのクラブで、自分自身のチャレンジというものもリンクさせていきたい。今日が初めての練習でしたけど、プレーの強度に対する意識、といったものがまったく違った。そういう時間をうれしく思えました」
 岡村は初めて顔を合わせた黒田監督の存在にも言及した。
「世間や世論からはいろいろと言われたりしていましたけど、自分が話した感じはすごく誠実な方で、いろいろなところを見ながら、足りない部分といったところもしっかりと指摘してくれる。守備は自分の特徴でもあるし、代表にも手が届くと思っていたなかで、新しいものをどんどん吸収して成長していきたい」
 補強は選手だけに限らない。戦術面で黒田監督をサポートしてきた金明輝ヘッドコーチ(43)が福岡の新監督に就任したなかで、サンフレッチェ広島の有馬賢二コーチ(52)をヘッドコーチとして招聘した。J2時代のファジアーノ岡山で監督を務めた経験のある有馬氏を、さまざまな期待を込めて迎え入れたと原FDは明かす。
「黒田監督からも監督目線でコーチができて、決断を迷ったときに相談できる方を、というリクエストがありました。そのなかで昨シーズンのライバルチームの広島が、実際に何をしていたのかも知っている。その意味では適任でした」

 

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