「フェザー級転向はまだ先だが、2025年、2026年と続けてビッグマッチがある」神奈川県警「1日通信指令官」を務めた大橋会長が明かした井上尚弥の夢プランとは?
辛口の論調で知られる米専門サイト「ボクシングニュース24」は1月5日付(日本時間6日)で、「グッドマン戦は、簡単に勝つべき試合だ。彼はモンスターへの脅威ではなく、我々は、それがスーパーバンタム級での彼の最後の戦いであるべきだと考えている。フェザー級での見通しは、決して明るくはないが、スーパーバンタム級の戦いは、日本の怪物にとって時間とお金の無駄。この階級での彼の優位性は高く、誰も彼を止めたり、厳しい戦いを与えることはできない。2025年に尚弥は、一歩踏み出してフェザー級に上げるべきだ」と主張するなど、フェザー級転向待望論が海外では根強い。
ビッグマッチとは、このサウジでのフェザー級転向初戦なのか。
だが、大橋会長は「今年のフェザー級転向はない」とハッキリと断言した。
やはり、2025年のビッグマッチは、WBAへタイトル返上要求さえ訴えて「さあ戦え!オレは準備ができている」と再三にわたって挑発をし続けているWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との因縁マッチだろう。サウジの総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官と、英国の大手プロモート会社マッチルームとの関係が深く、そのマッチルームと契約しているアフマダリエフにここで挑戦のチャンスを与えることは十分に考えられる。実現すれば、間違いなく、昨年5月に東京ドームで粉砕した”悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)との試合のような”火花バチバチ”の真剣勝負となるだろう。
そして2026年のビッグマッチが、WBC世界バンタム級王者、中谷潤人(M.T)との究極の日本人対決。フェザー級転向は、そのモンスターvsビッグバンの後。フェザー級では、2月1日に、井上へのリベンジを胸に秘める元WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)が、スーパーバンタム級時代に、拳を交えている人気と実力が抜群のWBC世界フェザー級王者のブランドン・フィゲロア(米国)に挑む注目の世界戦もあり、対戦候補には事欠かない。となると、2025年から2026年にかけて、大橋ジムの指令官である大橋会長が発令するビッグマッチは、2連発どころか3連発となる。夢への扉を閉じないためにも、1.24有明でのグッドマン戦は絶対に負けられない戦いとなる。
(文責・本郷陽一/ROSNPO、スポーツタイムズ通信社)