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フィリーズのカステヤノスがMVPに推したメッツのイグレシアス。「OMG」ブームを起こした(写真・AP/アフロ)
フィリーズのカステヤノスがMVPに推したメッツのイグレシアス。「OMG」ブームを起こした(写真・AP/アフロ)

本気で言っているの?「私の野球観ではMVPは大谷翔平ではなくメッツのイグレシアスだ」フィリーズ通算233本塁打のカステヤノスが今さらの”暴論”で波紋

 そのイグレシアスを推したカステヤノスは、2022年にフィリーズと5年1億ドル(約157億円)の大型契約を結んだ通算233本塁打を誇る右打ちのスラッガー。今季は、162試合に出場し、打率.254、23本塁打をマークし、フィリーズをナ・リーグ東地区優勝へ導いた。今オフには夫婦で来日し、奈良公園を散策して鹿と戯れるなどした親日家でもある。
 もちろんカステヤノスは大谷の2024年シーズンも高く評価した。
「大谷翔平はドジャースの勝利に大きな役割を果たした。ただ彼がドジャースが一つの方向へ動くための唯一の存在だったかはわからない。だからといって翔平がやったことが記録に残るものでなく、素晴らしい野球選手ではないと言っているわけではない。私がチームを作るなら、ホセではなく翔平を選ぶ。それは間違いない。私は愚かではない」
 本塁打、打点の2冠に加え、前人未到の「50‐50」を成し遂げて、ドジャースはナ・リーグの西地区で優勝。ナ・リーグのチャンピオンシップではそのメッツを下し、ワールドシリーズではヤンキースを圧倒して世界一となった。個人成績、チーム成績、貢献も、満票受賞当然のMVPである。
 司会のローズ氏は、大谷がマークした記録のすべてを列挙して「セイバーメトリクスの専門家たちは、あなたの意見に同意しないでしょう?」と問うと「私はセイバーメトリクスの専門家じゃない。私は野球選手だ」と皮肉を交えて返した。
 この発言は全米のメディアが一斉に取り上げるなど波紋を呼んだ。だが、SNSでは多くのファンが「本気で言っているのか?」などと反発。
 CBSスポーツも「カステヤノスの推薦をあまり真剣に受け止めるのは難しい」と伝えた。 スポーツイラストレイテッド誌のメッツ専門ページは「カステヤノスがディビジョンのライバルに対して他のチームから反発を受ける可能性があるにもかかわらず、このような愛情を示したことに敬意を表する」と伝えるなどしたが、あまりの”暴論”はメッツのファン以外からは批判的にとらえられている。

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