井上尚弥戦を2度中止のグッドマンに仰天情報?!「1億5700万円のファイトマネーを当てにして家を購入していたがショックで一度は引退を考える」…豪州メディア報道
大橋会長は「全治半年と聞いているが、きっちりと傷を治してまた機会があれば戦えればと思う。(もうグッドマンとは対戦しなくていいなど)いろんな意見は出るが、指名挑戦権を維持していれば、チャンスを与えたいと思っている」と可能性を否定しなかったが、一方で「こういう事態になってしまったが、ピカソ、アフマダリエフ…この辺でいく」とも明言した。
4月に米ラスベガスに再上陸してWBC世界同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)、そして秋には3年30億円の破格の大型契約を結んだ「リヤド・シーズン」のサウジアラビアで、元WBA&IBF世界同級王者で、現在WBA世界同級暫定王者となっているムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との統一戦を行う青写真。たとえ、IBFとWBOがグッドマンの指名挑戦権を維持しても5月下旬から6月上旬に再戦が組まれるスケジュールはない。
同メディアも「井上は引っ張りだこだ」とした上で、WBAが暫定王者のアフマダリエフとの対戦をプッシュしていることや「日本のボクシングの歴史の中で最大のイベントになるだろう」と、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)との対戦計画なども紹介した。そしてグッドマンの5月下旬から6月上旬の世界戦での復帰計画の”真の狙い”をこう明かした。
「もしチーム・グッドマンとプロモーターのノーリミットが井上との復帰戦交渉に成功できず、井上がグッドマンとの指名試合を義務づけられている王座の返上を選択した場合、グッドマンは、その空位となる世界タイトル戦(王座決定戦)で復帰する可能性がある」
IBFは指名試合に厳格だ。WBC、WBA、WBO世界ヘビー級王者のアレクサンドル・ウシク(ウクライナ)も、IBFの指名試合指令に応じなかったため、剥奪を警告され、結局、自ら返上した。わずか数日違いで、井上より先に史上初の2階級4団体統一王者となったウエルター級のテレンス・クロフォード(米国)、スーパーミドル級の4団体統一王者だったサウル”カネロ”アルバレス(メキシコ)もIBFから王座を剥奪された。井上が、キムとの防衛戦をクリアした後に、WBCの指名挑戦者のピカソ、そしてWBAの暫定王者であるアフマダリエフとの統一戦を優先する場合、IBF王座を返上せざるを得ない状況に追い込まれることが危惧される。もしIBFのベルトを返上して、グッドマンがランキング1位のままでいれば、空位となった王座の決定戦に抜擢されることになる。
その試合で1億5700万円のファイトマネーを得るなど、到底無理だが、これがグッドマン陣営の狙っている「世界戦復帰計画」なのかもしれない。
同メディアは「グッドマンの未来は、彼がここ数日感じていたほど暗いものではない」との言葉で記事を締めくくっている。