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スペイン2部のエイバルでプレーしていたMF橋本拳人がFC東京に復帰した(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
スペイン2部のエイバルでプレーしていたMF橋本拳人がFC東京に復帰した(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

「金で動いた」と批判された3年前の神戸移籍の裏事情とは…元日本代表MF橋本拳人が4年半ぶりにFC東京へ復帰した理由を語る

 

 実際はどうだったのか。橋本は「ロストフから帰ってきたときは、FC東京から話はなかったですね」と当時のやり取りを初めて明かしている。
「もちろん連絡がなかったわけじゃないですけど、最終的にはオファーをもらえませんでした。でも、サッカー界はそういうものだと思っているので。必要とされて、オファーをもらってこそチームに加入できるわけで、タイミングであるとかチームのバランスというものもあるなかで、僕としては受け入れるしかなかったです」
 当時のFC東京は新たに指揮を執るアルベル監督(56)のもと、青森山田高から加入したルーキー、松木玖生(21、現ギョズテペ)をボランチに抜擢した新たな陣容をスタートさせたばかりだった。対照的に神戸はMFセルジ・サンペール(29)が大怪我で長期離脱を強いられ、ボランチの補強が急務となっていた。
 まさに必要とされる状況で神戸の一員になった橋本は、約4カ月後の2022年夏にスペイン2部のウエスカからオファーを受ける。神戸への感謝の思いもあって逡巡したなかで、逆に神戸に後押しされる形で戦いの舞台をスペインへ移す。そして、33試合に出場した2022-23シーズンを終えた2年前の夏に再び状況が変わった。
「ウエスカの1年目が終わったタイミングで、FC東京からは話をもらっていました。僕自身、いつかは戻りたい、という気持ちは常にもっていました」
 このときはウエスカでの挑戦を継続させたが、昨夏に移ったエイバルで一転して出場機会が激減。松木が昨夏にヨーロッパへ移籍し、中盤でリーダーシップを発揮できる選手を必要としていたFC東京と、お互いのタイミングがようやく一致した。
 ロストフへ移籍したときは中堅の代表格だった橋本は、31歳とベテランの領域に差しかかった年齢での復帰にあたって、こんな抱負を語っている。
「4年半前に東京を出ていくときはヨーロッパでさらにビッグクラブへいって、ワールドカップに出て、大きな選手になって帰ってくる、という夢をもっていました。すべてがかなわなかったなかで悔しい思いはすごくありますけど、新しいFC東京で新たな夢へ向かっていくなかで、新たな自分というものを見せていきたい」

 

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