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ソフトバンクの小久保監督が人的補償で欲しいのは誰だ?!(写真:Yonhap/アフロ)
ソフトバンクの小久保監督が人的補償で欲しいのは誰だ?!(写真:Yonhap/アフロ)

「小久保監督の本音はキャッチャーじゃないか?」ソフトバンクは甲斐拓也の人的補償で巨人の小林誠司を指名するのか…指揮官の胸中を”先輩”の元ヤクルト編成部長が大胆に推測

 巨人へFAで移籍した甲斐は、昨季102試合に先発マスクをかぶり、119試合に出場して打率.256、5本塁打、43打点の好成績を残し7度目のゴールデングラブ賞を獲得した。
 ポッカリと空いた正捕手の座を争う海野は、6年目の27歳で昨季は大関友久、大津亮介の先発時の限定捕手として38試合に先発マスクをかぶり、51試合に出場し、打率.173、2本塁打、10打点の成績。谷川原は、10年目の同じく27歳の攻撃型捕手で昨季ファームではチーム最多の65試合で捕手を務めたが、1軍では3試合の先発出場に留まっている。また嶺井は捕手としては3試合に途中出場しただけだった。
 一方の小林は、主にオリオールズへの移籍が決まった菅野の専属捕手として36試合に先発マスクをかぶった。42試合の出場で、打率.152、1本塁打、8打点と打撃は振るわず、盗塁阻止率も.222と下がったが、強肩は健在でフレーミングやブロッキング技術を含む守備力に加え、そのリードは菅野から信頼を得ていた。巨人は甲斐に加えて昨季は主軸として起用された岸田行倫、大城卓三と3人も捕手がいるため、小林がすでに巨人から提出された28人のプロテクトから外れている可能性は高い。
「小久保監督は、選手の権利であるFAの行使に理解を示しながらも、やはり甲斐がいなくなったことは『痛い』と言っていました。小久保監督は、それ以上話はしませんでしたが、本音としては、やはりキャッチャーが欲しいのではないでしょうか」
 小久保監督は、自らの具体的な要望を松井氏に打ち明けることはなかったそうだが、長年ノムさんを支えてきた元参謀だけに指揮官の”本音”を読み取る力がある。
「今はソフトバンクのようなチームが増えていますね。横浜DeNA、楽天もそうですが、編成に関しては、現場は一切関与せず、フロントが全部を行う方向ですね。コーチにしても1軍のコーチは、対策や戦略を練って指示はするが、技術的な指導は、専門の解析部隊がデータに基づいて行っています。ソフトバンクのフロントが甲斐の抜けた状況を総合的に見てどう判断するかでしょうね」
 ソフトバンクが結論を出すXデーが近づいている。

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