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井上尚弥の相手に緊急抜擢された韓国のキム・イェジュンが豪語した(Lemino提供の映像より)
井上尚弥の相手に緊急抜擢された韓国のキム・イェジュンが豪語した(Lemino提供の映像より)

「グッドマンより遥かに期待してもらっていい」井上尚弥と緊急対戦する韓国のWBOオリエンタル王者キム・イェジュンが豪語…日本人に7戦7勝で「日本人との対戦は一番簡単。特性を知っている」

 

 “仮想井上”でトレーニングしてきた日々がキムを成長させた。
 だが、「井上選手を相手にすると思ったことは一度もない。戦うべきだと想像したことも一度もない」ともいう。
「奇跡じゃないか。今の韓国ボクシングのこの状況では本当に奇跡。それが起きるとは思っていなかった」
 これが偽らざる本音だろう。
 戦前の予想は井上が圧倒有利だ。韓国メディアのMKスポーツは、ブラジルのブックメーカー「Focusas」のオッズを引用して、キムの勝利確率は5%だと報じた。
 25戦21勝(13KO)2敗2分けの戦績を持つが、WBO同級11位以外に、他の3団体では世界ランキング外。名のあるボクサーとの対戦もない。パンチとスピードも平均クラス。その予想も当然だろう。
 しかしキムは「そんなことは何でもない。当然の話だから。みんなそう思っている」と相手にしなかった。
「KOする方向で練習をしている。そういうのが出て欲しい。私がKOすることで試合が終わって欲しいし、 私はいつもそういう風に考えて練習をしてきた。ちょっと苦しかっただけで、それが実現する時が来たということ」
 その自信に根拠はある。
 対日本人に7戦7勝の日本人キラーだ。過去にWBCユース同級王座、日本では非公認だが、WBAアジアや、IBFアジアの同級地域タイトルを獲得している。それらの地域タイトル戦で、松本章宏(カシミ)、宇津見義広(ヨネクラ)、ストロング小林佑樹(六島)、小坂遼(真正)ら日本人7人を撃破してきた。キムは、上体が柔らかく、ディフェンスにボディワークが使え、アウトボクシングもできるが、韓国ボクシングの伝統とも言える、まるで嵐のような連打も打ち込んでくる。
「日本人選手との対戦はいつも一番簡単だった。フィリピンの選手や他の東南アジアの選手の時がむしろちょっと普通の感じ。日本選手との対決は勝ちやすいから、いつも楽しんでいた。日本選手の特性を私はよく知っている。日本選手には特有の基本がある。それを私は崩せるので実は簡単だった。相性もいい」
 井上に対しては「気持ちはちょっと違う。井上選手も簡単なスタイルだが、最高の頂点にいるので違う」としながらも「でも日本の選手の特性を井上選手も持っているのは事実。私はそれを知っているので自信がある」とまで口にした。

 

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