「移籍金は約76億5000万円に跳ね上がる」英プレミア名門マンUがパルマの日本代表GK鈴木彩艶の獲得に興味…バイエルンなど欧州ビッグクラブが関心を示す理由とは?
セリエA・パルマ所属の日本代表GK鈴木彩艶(22)の獲得に、英プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドが関心を示していると、複数の英国メディアが14日(日本時間15日)に報じた。マン・Uは2023年夏にも浦和レッズ所属の彩艶へオファーを出したが、出場機会を重視した彩艶がベルギーのシントトロイデン移籍を選択していた。昨夏に加入したパルマでの活躍で一気に評価を高め、独ブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘンも興味を示す存在となった彩艶の獲得に再び動こうとしている。
チェルシーも関心
ドイツに続いてイングランドの名門も、彩艶の獲得に動こうとしている。複数の英国メディアが、今夏の移籍市場へ向けたマン・Uの戦略を報じた。
同国メディアの『talkSPORT』は「独占」と銘打った記事で、今夏の移籍市場でマン・Uがターゲットに定める一人に彩艶が含まれていると伝えた。
「マンチェスター・ユナイテッドがいま現在よりもはるかに安い値段で、スズキを獲得するチャンスを逃したのは2023年の夏だった。最終的にベルギーのシントトロイデンへの移籍を選択したスズキに対して、パルマは昨年夏に850万ポンド(約16億2500万円)を支払ってセリエAの舞台に立たせ、わずか半年ほどでヨーロッパのビッグクラブから注目を集める存在へと成長させた」
マン・Uは引き続き彩艶の動向をチェックしていたが、昨夏は正式なオファーを出すには至らなかった。2度にわたって彩艶を獲得するチャンスを逃した反省に立って、今夏の移籍市場で本腰を入れると記事はさらにこう伝えている。
「パルマは少なくともあと1シーズンは、スズキを引き留めたいと望んでいる。しかし、マンチェスター・ユナイテッドだけでなく、獲得を検討した昨年夏からスズキの成長を注視しているチェルシーも含めて、4000万ポンド(約76億5000万円)にはね上がった移籍金のオファーがパルマの決意を試すことになるだろう」
彩艶はパルマと2029年6月末までの5年契約を結んでいる。そして、記事のなかで触れられているように、選手個々の市場価値が反映される彩艶の移籍金は、パルマ加入後のわずか半年間で実に5倍近くに高騰している。
それでも「今年の夏には迷わずに動くべきだ」と、マン・Uに関するニュースを専門的に扱う英国メディアの『UNITED IN FOCUS』もこう続けた。
「スズキのパフォーマンスは、パルマに関わるすべての人々に大きな感銘を与えている。世界で最も優れた才能をもつゴールキーパーの一人、という評価にふさわしい活躍をすでに見せはじめているスズキは、来年夏の北中米ワールドカップで間違いなくワールドクラスと呼ばれるようになるだろう。これが何を意味するのか。つまりは来たる今年の夏が、スズキを加えられる最後の機会になるかもしれない、ということだ」
彩艶の獲得に対しては、独ブンデスリーガの名門バイエルンが関心を示していると、ドイツのスポーツ誌『sport bild』が昨年の大晦日に報じている。
バイエルンには守護神マヌエル・ノイアー(38)が君臨するが、今シーズン限りで契約が満了する。さらに契約を延長する見通しがある一方で、後継者探しも同時に行っているバイエルンの目に留まったのがパルマでプレーする彩艶であり、同誌はバイエルンの動きを次のように伝え、他のドイツメディアも引用する形で追随した。