「精神的ダメージを…」佐々木朗希ドジャース決定に反応様々…ブ軍ファンは落胆しカブス鈴木誠也の同僚外野手は「何の驚きもない」…「調査の可能性」密約説をぶりかえす元GMも
ニューヨークポスト紙も、「すべての噂は本当だと証明された」との見出しを取り「巨大戦力のドジャースに佐々木が移籍するということは、ある者にとって、ドジャースがこの右腕と一貫して関連し続けて以来、予測できた結末だったようだ」と伝え、オフの情報に詳しい「トレードルーマーズ」も「最終的に違った結果となる可能性はあったが、公平に見て驚きのない結果だった。パドレスやブルージェイズは、驚かせようとしてきたが、ドジャースは、佐々木にとって最も理にかなった移籍先として長く見られており、もっとも起こり得る結果が今起こったことになる」と、ハップと同じ受け止め方をしていた。
一方で、パドレスと共に最終候補の3チームに残っていたブルージェイズからは落胆の声が聞こえてきた。直前にガーディアンズとのトレードを成立させて「25歳ルール」で制限されている国際ボーナスプール金の枠を200万ドル(約3億1000万円)増額して佐々木獲得に備えていた。一昨年オフには、大谷の争奪戦の最終候補に残り「契約のためにトロント行きのプライベートジェットに乗った」との誤報が流れて大騒動となっていたが、2年続けてドジャースとの争奪戦に敗れたことになる。
地元紙の「トロントスター」は、「ブルージェイズが佐々木獲得に失敗。日本人エースは大谷のようにドジャースへ…ため息」との見出しを取って報じた。
「昨年は、世代が誇る才能を獲得する寸前だと、誤って信じられたことにつながるプライベートジェット機の問題があった。今年は国際ボーナスプール金の枠を拡大するトレードが同じような結果を作り出した。この数年で多くの酷い苦痛に耐えてきたブルージェイズのファンたちは、再び疲弊を味わうことになった」と記した。
同紙は、さらに「2年連続で球団を一変させることのできる選手の獲得争いでドジャースに敗れ去った。大谷は、10年7億ドル(約1563億円)の契約を結ぶ際に断りを入れることでファンの心を打ち砕き、今回は佐々木が決断をインスタに投稿することで精神的ダメージを受ける瞬間をもたらした」とファンの心境を代弁した。
その中で、ドジャースの決定に異議を唱えたのが、元レッズ、ナショナルズGMで現在アナリストのジム・ボウデン氏だ。米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演してこう問題提起した。
「コミッショナー事務所に、この注目すべき契約について調査を依頼するチームが出てくるだろう。佐々木との交渉が許可される前にドジャースと佐々木の間で、事前取引があったと信じているフロントオフィスが複数あったのは間違いないからだ。もちろん佐々木のチームによってこれは否定されたが、これがどのような展開となるかは興味深い」