「どこかの誰かが何らかの欠点を見つけるだろう」明日発表!イチロー氏は満票で米野球殿堂入りできるのか…公開サイトは100%キープも少なくない「満場一致とはならない」の意見
いよいよ日本時間の明日22日に全米野球殿堂入りが発表される。注目は殿堂入り候補となって初年度のマリナーズオーナー付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が史上2人目、野手では初となる満票での殿堂入りを果たすかという点。投票状況を追っている米サイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」では日本時間21日午前4時の時点で100%を維持しているが、米メディアの見方としては「満票とはならない」という意見が少なくない。果たして結果は?
得票率99%超えの予想も
イチロー氏の日本人初の米野球殿堂入りの瞬間が近づいている。
オリックスからマリナーズに移籍した1年目の2001年に首位打者、盗塁王、新人王で、日本人初となるMVPを獲得し、2004年には、ジョージ・シスラーの持っていた記録を84年ぶりに更新するシーズン最多安打記録262本をマークした。
7度のシーズン最多安打記録に加え、ゴールドグラブ賞も10度、オールスターにも10度選ばれ、2007年にはランニング本塁打を放ちMVPも獲得した。マリナーズ、ヤンキース、マーリンズでプレーしたメジャー19年間で、10年連続で200安打以上をマークし、通算3089安打、生涯打率.311、通算盗塁も509個。通算で3000安打、3割、500盗塁をマークしたのは、メジャーで5人しかいない。もはや野茂英雄氏、松井秀喜氏以来、日本人メジャーリーガーとして3人目の候補者入りしたイチロー氏が、殿堂入りするかしないかは議論の対象ではなく、日米のファンや関係者が注目しているのは、2019年のヤンキースの守護神、マリアノ・リベラ以来、史上2人目、野手として初となる満票での選出なるかどうかという点だ。
殿堂入りは、全米野球記者協会(BBWAA)に所属し、10年連続以上の取材歴を持つ記者の投票によって決定され、有効投票数の75%以上の得票で殿堂入りとなる。今回は28人が候補者となったが、一人が最大10名まで投票できる。投票用紙には、すでに28人の名前が印刷されており、チェックマークを入れる方式だ。
投票は無記名。すでに昨年で投票は締め切られているが、殿堂への関心が深い米では、記者が誰に入れたかを公開する独自サイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」があり、日本時間午前4時の時点で177人の投票が公開されていて、推定開票率は48%でイチロー氏は得票率100%をキープしている。他に75%以上の合格ラインにいるのは、通算251勝のCC.サバシア(93.6%)、通算422セーブのビリー・ワグナー(84.6%)、通算2725安打、435本塁打、312盗塁のカルロス・ベルトラン(80.3%)の3人。
CBSスポーツのマット・スナイダー記者は、イチロー氏に入れたことを明かした上で、「これまでのところ、イチローを含めず投票用紙を公開した投票者は一人もいない。彼は100%をキープしている。私の予想では、イチローは満場一致ではないが、かなりその数字には接近するだろう。得票率は99%を超え、もしかしたらマリアノ・リベラに加わって満場一致の殿堂入り者になるかもしれない」と予想したが、満票に否定的な意見を展開する記者やメディアは少なくない。