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イチロー氏が日本人初の米野球殿堂入りも史上2人目の満票はならず
イチロー氏が日本人初の米野球殿堂入りも史上2人目の満票はならず

イチロー氏が日本人初の米野球殿堂入りもわずか1票足らず史上2人目の満票ならず…得票率99.7%はリベラ氏の満票を除くとジーター氏と並び史上2位タイ

 米野球殿堂は21日(日本時間22日)、2025年度の殿堂入りメンバーを発表してマリナーズ、ヤンキース、マーリンズの3球団で19年プレーして米通算3089安打を放ったイチロー氏(51)が日本人として初めて選出された。だが、得票率は99.7%。史上2人目、野手では初となる満票での殿堂入りはならなかった。イチロー氏は16日に発表された日本の野球殿堂にも選ばれたが、26人が投票していなかった。またヤンキースなどで通算251勝のCC.サバシア氏(44)、アストロズなどで通算422セーブのビリー・ワグナー氏(53)も選出された。

 394中393人がイチロー氏に投票

 メジャーリーグでプレーした全選手の1%強しか選ばれない栄誉ある米殿堂に伊シロー氏が入った。日本人初。過去に野茂英雄氏、松井秀喜氏の2人がノミネートされたが、75%以上の得票は得られなかった。
 イチロー氏は27歳でオリックスからマリナーズに移籍し、1年目の2001年に首位打者、盗塁王、新人王で、日本人初となるMVPを獲得した。2004年には、ジョージ・シスラー氏の持っていた記録を84年ぶりに更新するシーズン最多安打記録262本をマーク。10年連続で200安打以上を打ち、シーズン最多安打記録は7度。さらにゴールドグラブ賞も10度、オールスターにも10度選ばれ、2007年にはサンフランシスコでの球宴でランニング本塁打を放ちMVPも獲得した。メジャー19年間で、通算3089本安打、生涯打率311、通算盗塁も509個。通算で3000本安打、3割、500盗塁を マークしたのはメジャーで5人しかいない。イチロー氏の殿堂入りも当然だろう。
 だが、注目の2019年のヤンキース守護神のマリアノ・リベラ氏以来史上2人目、野手として初となる満票での選出はならなかった。得票率は99.7%。394人中393人の票を得たが、満票にわずか1票足りなかった。
 殿堂入りは、全米野球記者協会(BBWAA)に所属し、10年連続以上の取材歴を持つ記者の投票によって決定され、有効投票数の75%以上の得票で殿堂入りとなる。今回は、28人が候補者となったが、そのうち一人が最大10名までに投票できる。投票は無記名で、用紙には、すでに28人の名前が印刷されており、チェックマークを入れる方式だ。タンパベイタイムズのマーク・トプキン記者は、イチロー氏、ビリー・ワグナー氏、CCサバシア氏の3人だけにチェックしたそうで、可能な10人にチェックしない記者は少なくない。投票者を絞り、イチロー氏が外れたのだろうか。
 過去には、2016年にイチロー氏と並ぶマリナーズの“レジェンド”であるケン・グリフィーJr.氏が、440票のうち437票を獲得して当時の史上最高の得票率となる99.32%で殿堂入りを果たしたが、わずか3票で満票を逃した。2020年にヤンキースのデレク・ジーター氏が、397票のうち396票の99.7%の得票率で、最高得票率記録を更新して殿堂入りしたが、たった一人が投票しなかった。今回のイチロー氏の得票率も、そのジーター氏に並び、リベラ氏の満票に続く過去2位タイとなった。

 

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