イチロー氏はシアトルで殿堂入り会見を開いた(写真・AP/アフロ)
「票を入れなかった一人はマヌケだ!」1票足らず満票を逃したイチロー氏の殿堂入りの波紋収まらず…元ロッテ監督のバレンタイン氏らが痛烈批判…理由を探る分析記事も
イチロー氏と同じ経験をしたジーター氏は、この問題は触れずにインスタグラムにヤンキース時代の写真とともに「一貫性の象徴。イチ、MLBの殿堂入りおめでとう!」と祝福のメッセージを掲載。MLBネットワークに出演したグリフィー氏も「(殿堂入りは)本当にふさわしい。うれしいよ。君が電話を受けたと聞いたとき、妻が大喜びで走り回っていた。光栄なことで会えるのが待ちきれない。一つだけ言いたい。酒を持ってくるように。それが(殿堂入りの)ルーキーがやらねばならないこと。我々2人のためにいい酒を期待している」と、7月27日にクーパーズタウンで開催される殿堂入りの式典に「酒を持って来い」とジョークを交えて呼びかけた。イチロー氏も番組内で「ジョージ!本当にありがとう」と応えた。
またアレックス・ロドリゲス氏もXで「野球殿堂入りおめでとう!疑いなく、私が見てきた中で最も偉大なピュアヒッターの1人だ」と称賛の言葉を送っている。
マリナーズの本拠地であるシアトルのT-モバイルパークで、会見に応じたイチロー氏自身は、この問題を前向きにとらえた。
「1票足りないというのはすごく良かったと思う。色んなことが足りない、人って。自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思う。不完全であるってことはいいなあって。生きている上で不完全だから進むことができる。そこに向き合えるのはよかった」
マリナーズは背番号「51」を永久欠番とすることを発表した。満票ならずとも得票率99.7%はジーター氏と並ぶ歴代2位の得票率。イチロー氏が残した功績が色あせることはない。