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井上尚弥が計量で「完成形に近づいている」と自画自賛する肉体を披露(写真・山口裕朗)
井上尚弥が計量で「完成形に近づいている」と自画自賛する肉体を披露(写真・山口裕朗)

今日ゴング!「気がついたらダウンしているパンチ」井上尚弥がグッドマン戦2度中止の特異な状況で韓国人の代替ボクサーのキムを相手に試される3つの重大事項とは?

 相手の実力を一瞬で察知する井上のレーダーがどう判断するかだろう。
 そして、2つ目に試されるのは、井上自身が「25年のキャリアの引きだしで戦う」と明言している“引き出し”の中身。グッドマン対策に時間を費やしてきたが、キム対策は、ざっと映像を見ただけで、ほぼぶっつけ本番。つまりパウンド・フォー・パウンドの本当のポテンシャルが試されるという意味で興味使い。
 真吾トレーナーは、「1月24日と決まった試合に向けて、自分自身を最高の状態に仕上げることに集中し、やるべきことをやってきたので、もう相手が誰でも関係ないんですよ。サウスポーともネリ、ドヘニーと2試合続けてやってきたし、ファイターなら困る、アウトボクサーなら困るということもない。パワータイプでもスピードタイプでも対応できる。尚が会見で言っていたようなキャリアを積んできた。万能型なんです」と話した。
 さらに3つ目に試される重要事項がある。
 いつも以上に背負うことになったプレッシャーだ。有明アリーナに1万6000席を用意されたチケットは、800席の当日券を除いてほぼ完売。グッドマン戦を楽しみにチケットを買ったファンに無名の代役を相手にも納得するファイトを見せなければならない。そして昨年11月に3年30億円の超異例の大型契約を結んだサウジアラビアの「リヤド・シーズン」のロゴをトランクスのベルトラインにつけての初めての試合となる。
 この日もジャージの胸にそのロゴが入り、「リヤド・シーズン」が経営統合した米老舗専門誌「ザ・リング」の認定ベルトを肩からかけてフェイスオフに臨んだ。
「契約したから何か考えが変わるわけではないが、落とせない契約1戦目の試合になる。気負いなく自分を信じてやるだけ」
 そして4月には米国ラスベガスに再上陸、秋にはその「リヤド・シーズン」のサウジアラビアでのビッグマッチが待ち受けている。
「ラスベガスとサウジアラビアの試合を両立していければいい。もちろん明日の試合が1番大事だが、その後のボクシングキャリアも楽しみにしていきたいと思う」
 モンスターは試される3つの重要事項をどうクリアするのか。
 NTTdocomoの配信サービス「Lemino」で無料ライブ配信される注目の4団体統一戦のゴングは午後8時前後に予定されている。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

 

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