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井上尚弥がキムを粉砕(写真・山口裕朗)
井上尚弥がキムを粉砕(写真・山口裕朗)

「手招きの数秒後に破壊的な右クロス」「非の打ち所がない完璧ファイター」井上尚弥が韓国人挑戦者の挑発に「むっとして」4回衝撃KOを海外メディアが称賛

 同メディアは「キムは4ラウンドに井上に前に出てくるように手招きしたが、数秒後にこめかみへの右のパンチでキャンバスへ沈められた。4団体王者は、24度連続でタイトルを問題なく防衛し、10連続KO勝利とした」と試合の様子と記録を伝え、「多くのファンお気に入りの4階級制覇王者は、期待通りの衝撃KOで、次にラスベガス、サウジアラビアのリングで戦う理由を見せつけた」と続けた。
 さらに井上がESPNのパウンド・フォー・パウンドランキングでは3位であることを紹介した上で、ラスベガスでの有力な対戦候補が、WBC同級1位で、31戦無敗のアラン・ピカソ(メキシコ)であることと「今後話題となるもう1つの試合は、ロスで練習を積む、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人だ」と付け加えた。
 英ガーディアン紙も、「井上が4ラウンドでキムを破壊した後にラスベガスでの試合の構想をもくろむ」との見出しを取り「モンスターがラスベガスにやって来る。無敗の日本ボクシングのスター、井上が階級に関係なく世界最高のボクシング選手だとの主張を強めるために韓国のキムを4ラウンドで破壊処分した後、米国で今春に試合を行う計画があることを認めた」と伝えた。
 同紙は、井上を「ノックアウト狂」と表現し、テレンス・クロフォード(米国)や、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と並び、パウンド・フォー・パウンドランキングで3位以内をずっとキープしてきたことを紹介。
「ボクシングの軽量級で、階級を破壊的に上げていく快進撃は(元6階級制覇王者の)マニー・パッキャオ(フィリピン)の最盛期以来なかったことだ。その31歳の井上が、この4年近くで初めて海外に出る」と絶賛。
 同紙も対戦候補としてピカソと中谷の名前をあげた。 
 井上の今後についてさらに突っ込んで報じたのは、米専門サイト「ボクシングニュース24/7」。同サイトは、アラムCEOがラスベガス進出計画を明かし、井上自身がその次にサウジアラビアで試合を行うことを口にしたことを紹介して、「ラスベガスでは、無敗だがまだあまり知られていないメキシコのファイター、ピカソを相手にすることになりそうだ。しかし、その後はどうなるのだろうか」と記事を展開させた。
「井上は非の打ちどころのない完璧なファイターだ。彼は何でもできる。今彼が必要としているもの、そして我々が見たいものは彼に厳しいテストを与えることだ。しかし、スーパーバンタム級、そしてもしかしたら上げるかもしれない上の階級で誰がこの役割を担えるだろうか。ピカソはおそらく今日のキムと同じようにとても低い下馬評でリングに上がるだろうし、母国日本のスターでビッグファイトとなるかもしれない中谷もまた勝ち目は低い」と主張。
 そして「井上と中谷の試合は日本で行われる可能性が高い」とし、今秋のサウジアラビアでは「階級を完全制覇する上で乗り越えなければいけない最後のハードル」のWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦する可能性を示唆し、「井上がアフマダリエフ、中谷の試合が実現させて、両者を倒すとなれば、その後はファンによって語られてきたフェザー級への転級が現実味を帯び、もう(上げろと)話題になることはなくなるかも」と記した。

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