「左目とボディが痛い」井上尚弥にKO負けのキムが一夜明け会見をサプライズ訪問…そして弟の拓真との対戦を熱望?!
キムのプロモーターであるマイク・アルタムラ氏は、「誇っていい。13日前に試合を引き受けた。プロとして称賛に値する試合をしてくれた」と、そのファイトを称えたが、キムがリングを去る際には、1万5000人のファンから大きな拍手を起き、井上は、リング上での勝利者インタビューを中断して拍手を送った。
キムは、その拍手に対して「感動しました。日本のファンは素晴らしいです」と感謝の意を伝えた。
映画「ロッキー」に重ねて「韓国版ロッキー」との声も上がった。
「ロッキーの映画はもちろん知っている。感謝します、そういってくれて」
キムは良き挑戦者だった。
32歳。モンスターと拳を交えてことで逆に戦う意欲が燃え上がった。
「よい機会があれば、どこにでもいって試合をしたい。できるなら日本招待してくれればうれしい」
日本人なら誰と戦いたいか?
井上に敗れるまで7人の日本人を撃破してきた日本人キラーのキムにそう質問すると、意外な名前が出た。
「尚弥は無理だから、拓真さんとやりたいです」
井上の実弟である拓真との対戦を熱望した。
「拓真は大丈夫かな」
冗談を交えてそうも言った。
バンタム級まで下げられるということなのだろう。
拓真は、昨年10月に堤聖也(角海老宝石)との防衛戦で判定負けして王座から陥落した。すでに再起に向けてトレーニングを再開し、昨日は、兄のベルトを掲げて共に入場した。ファンの共感を得たキムは、拓真の再起戦の相手としては面白いのかもしれないが、KO負けしたキムは、90日間、試合ができないため、現実問題としてマッチメイクは難しいだろう。拓真は、2月24日に行われる堤と元WBC世界フライ級王者、比嘉大吾(志成)の勝者への挑戦を狙っている。ただ大橋会長もキムのファイトスタイルを買っており、他のマッチメイクで、再び日本のリングに上がる可能性もあるのかもしれない。
キムは明後日に韓国へ帰国する予定だという。