
「バウアーの10勝プラスの可能性で横浜DeNAがリーグ優勝しちゃうって?!」メジャー復帰叶わず古巣で沢村賞を狙う元サイ・ヤング賞右腕の電撃復帰でベイスターズが優勝候補に急浮上!
チームは、この日、今季のスローガン「横浜奪取」を発表した。三浦大輔監督は、そのスローガンに込めた思いを「2025年シーズンは、なんとしても悲願のセ・リーグ優勝を成し遂げ、そして2年連続の日本一へ。この2つの首位を『奪い取る!』決意を表す言葉をスローガンにしました」と説明した。
クライマックスシリーズで阪神、巨人を撃破、ソフトバンクとの日本シリーズでは、本拠地で連敗スタートとなったものの、敵地で3連勝し、その勢いのまま、再び本拠地に戻り4連勝で、“下剋上日本一”を達成したものの、ペナントレースは3位に終わった。
横浜DeNAのオフの最大の補強テーマは先発陣のテコ入れだった。13勝4敗のエース東克樹、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイと信頼すべき3本柱はいるが、4人目の先発候補がいなかった。おまけに濵口遥大を三森大貴とのトレードでソフトバンクに出し、上茶谷大河も現役ドラフトでソフトバンクに移籍していた。それだけにバウアーの復帰は最高の補強となった。
現役時代に阪神、ダイエー、ヤクルトで先発、抑えで活躍した評論家の池田親興氏も「大きな補強。優勝候補に急浮上してきたと言っていい」と評価した。
「横浜DeNAの最大のテーマが先発だった。チームには調子の波があり、投打ともに最高の形で入った日本シリーズに勝ったが、その波を1年間キープしなければ、ペナントレースは勝てない。打線はリーグトップだが、水物。やはり143試合を勝ち切るには投手力の整備が重要で、先発が不安だったが、そこを埋めた。東、バウアーと2枚看板ができたのは大きい。バウアーがどんな状態で来日するかだが、2024年もメキシコでフルシーズンに投げているし力が落ちたわけではない。2桁は勝てるだろう。単純計算はできないが、昨年のチームの勝ち星に10勝がプラスされる可能性が出てきた。昨季の横浜DeNAは71勝69敗3分け、優勝した巨人が77勝59敗7分けだったから、優勝ラインを越えることになる」