「言葉で言い表せない悲劇」米航空機事故でフィギュア世界選手権金メダリストペアが犠牲も同乗と報じられた息子の生存は確認…愛犬に奇跡的に命を助けられた選手も

　ショックは世界のフィギュア界に広がり、フィギュアぺアの米選手であるルーク・ワンはSNSに「ウィチタからワシントン D.C. へのフライトに乗っていたすべての人々のために祈ります。乗客の中にはスケーターやコーチもいました。本当に悲痛です」と投稿。同じく米選手のイーサン・ピールも「ショックです。家族と私のスケートコミュニティのために祈っています」とつづった。
　米フィギュアスケート協会も緊急声明を発表した。
「私たちは、この言葉では言い表せない悲劇に打ちのめされており、犠牲者のご家族を心からお見舞い申し上げます。私たちは引き続き状況を見守り、情報が入り次第、さらなる情報を公開していきます」
　ロシアのフィギュアスケート連盟も「ロシアフィギュアスケート連盟、ロシアのフィギュアスケート選手、コーチ、審判、専門家は、ワシントンで起こった悲劇に衝撃を受け深く悲しんでいます。犠牲者のご家族やご友人、そしてこの飛行機事故で才能あるジュニアアスリートや有能なコーチを失った全米フィギュアスケート協会に心からお悔やみ申し上げます」との声明を発表。
　また国際スケート連盟も緊急声明を発表した。
「ISUと世界中のスケートコミュニティは悲劇的な飛行機事故に深い衝撃を受けています。フィギュアスケート選手、その家族、友人、コーチらが乗客の中にいたと聞き、私たちは心を痛めています。この悲劇の被害にあわれたみな様に心よりお見舞い申し上げます。フィギュアスケートは単なるスポーツではなく、強い絆で結ばれた家族のようなもの。私たちは団結しています」
　フィギュア界では、過去にも飛行機事故の悲劇があった。1961年2月15日に米国からベルギーのブリュッセルに向かうボーイング707が墜落。世界選手権に出場するため、この機に搭乗していたフィギュアスケートの米国代表の選手18人とコーチ9人が犠牲となった。
　現在もまだ現地で懸命な救助活動が続いているが、五輪スポーツを専門に扱う英サイトの「インサイド・ザ・ゲーム」は「正確な死者数はまだわかってないが、当局は、死者数が“壊滅的”になると予想している。連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)は、衝突の原因を特定するための調査を開始した。フィギュアスケート界に与えた影響は取り返しのつかないものであり、このスポーツにとって深い悲しみの日となった」と報じている。