衝撃理由判明!「クリロナを後押しするために」獲得断念もサウジのアル・ナスルはなぜ三笘薫に144億円を超える超大型オファーを出したのか?
「サウジアラビアでプレーして3シーズン目で、まだタイトルを獲得していないロナウドを後押ししたいとアル・ナスルは考えている。アストン・ヴィラでプレーする21歳のコロンビア代表ストライカー、ジョン・デュランに6400万ポンド(約123億5000万円)の入札金を提示し、獲得で合意に達しているアル・ナスルは、高齢化したスーパースターたちの老人ホームではなく、若くて成長途上にある選手も加わった陣容で戦っていく、サウジアラビアサッカー界の新たな戦略の一環を見せようとしている」
政府系ファンドが所持するサウジアラビアの4大クラブに名を連ね、もっとも裕福とされるアル・ナスルが最後に優勝したのが2018-19シーズン。今シーズンも勝ち点43で並ぶアル・ヒラル、アル・イテハドの2強の後塵を拝し、勝ち点5ポイント差の3位でリーグ戦を折り返している。同メディアはさらにこう続ける。
「ロナウドがいても、アル・ナスルはタイトル獲得に挑戦できているわけではない。ロナウドがクラブの上層部に『トロフィーを勝ち取りたい』とプレッシャーをかけたからか。デュランや三笘のようなトッププレイヤーが狙われる形となった」
ロナウドと共闘できる左ウイングとして高く評価された三笘だが、オファーに興味すら示さなかった。今回は獲得を断念したアル・ナスルだが、シーズン後に幕を開ける夏の移籍期間で再び動く可能性はあるのか。米メディアの『The Athletic』は「この夏は、また状況が違ってくるかもしれない」とこう伝えた。
「ブライトンの選手売却に関する方針は、以前から一貫している。入札額とチームが置かれた状況の両方が満たされない限り、絶対にビジネスには応じない。今シーズンのブライトンの目標はプレミアリーグで上位に入り、ヨーロッパの大会への出場権を再び獲得すること。そのためには、どれだけ金額を積まれたとしても、チームのキーマンとなっている三笘をシーズン途中の1月に失うわけにはいかなかった」
現時点でブライトンは9位につけ、後半戦での上位浮上を狙っている。仮定の話となるが、4位以内に入って来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、2度目のオファーと同等の移籍金を提示され、さらに後を担える若手選手にめどが立てば――ブライトン側は交渉に応じるかもしれないと同メディアは推測したわけだ。
もっとも、ブライトンの地元メディア『Sussex World』はこう報じた。
「2027年6月末までブライトンと契約を結んでいる三笘は非常に野心的で、来シーズンはチャンピオンズリーグの舞台で自分自身を試したいと考えている」
今年に入ってからの復調ぶりに、突如として舞い込んだアル・ナスルの巨額オファーも加わって再び注目を集めている三笘は今日1日、プレミアリーグで3位と好調のノッティンガム・フォレストのホーム、シティ・グラウンドでの一戦に臨む。