「とても心が傷ついている」11歳から16歳の未成年選手が10人も…米航空機事故でフィギュア関係者の犠牲者は24人…“4回転の神”マリニンや五輪メダリストらが涙の追悼
1998年の長野五輪の女子シングルで金メダルを獲得、“タラちゃん”の愛称で人気となったタラ・リピンスキーさんも自身のインスタグラムに「想像を超えた喪失です。我々は彼らの死を悼み、彼らのことを常に思い続けます。私の心は、影響を受けた家族の皆さんとともにありますが、言葉になりません。“強さ”や“愛情”といった言葉では十分ではありません。とても多くのことがこの悲劇的な飛行機事故に向けられ、犠牲となった彼らのため、そしてこの破滅的な事故の影響を受けたすべての人々へ胸が締め付けられる思いです」とつづった。
またソチ五輪団体銅メダルのアシュリー・ワグナーさんは、インスタで「私の心は今日のスケーティングの家族の悲劇に張り裂ける思いです。この感情を言葉にすることはできません。恐怖に震え、痛ましい思いで、打ちひしがれ、ショックを受けています。“心はともにあります”、“家族に哀悼の意を伝えます”といった言葉だけでは不十分だと思い知らされています」とのメッセージを投稿した。
浅田真央さんのコーチとして知られるロシアのタチアナ・タラソワさんも「スポーツエキスプレス」の取材に「悲惨なニュース…新しい情報を得るために私はテレビを見ています」と答え、指導していた2選手が、同機には搭乗していなかったことを明かした。
そして、その全米選手権の男子シングルで3連覇を果たしたイリア・マリニンもインスタに追悼コメントを投稿した。
「この破滅的な事故でスケーター仲間を失う悲劇に悲しみに胸が張り裂ける思いです。フィギュアスケートのコミュニティーは、私にとって家族と同じで言葉になりません。私の思いは、彼らの家族、友人、影響を受けたすべての人々とともにあります。我々は彼らのことを決して忘れることはありません」
史上初めて4回転アクセルを成功させ、6種類の4回転ジャンプを操る“4回転の神”のマリニンは、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の金メダル最有力候補。犠牲者を「家族」と表現したが、知人がいた可能性もある。
また未曾有の事故によって情報も錯綜。ロシアの通信社など複数のメディアが19歳のジョン・マラビラ選手が墜落した航空機に搭乗する予定が、愛犬の重量オーバーで乗れなくなり、車で移動して命拾いした話を伝えたが、実は、搭乗しようとしていたのは、アトランタ行きの別便だったことが判明。英「デーリー・ビースト」などは元の記事を削除して訂正している。