「野球観が違えばやり方が変わって当たり前」“日本一早い順位予想”で阪神をBクラス4位と予想した里崎智也氏の沖縄キャンプの注目ポイントは?
いよいよ今日2月1日からプロ野球の12球団が沖縄、宮崎で一斉にキャンプインする。セ・リーグでは、“下剋上日本一”を果たした横浜DeNA、大量補強をしてリーグ連覇、そして日本一奪回に燃える巨人がV争いの筆頭だが、監督が岡田彰布顧問(67)から藤川球児(44)に交代した阪神の沖縄・宜野座キャンプにも注目が集まる。「日本一早い順位予想」で阪神をBクラスの4位にした元千葉ロッテの“モノ言う評論家”である里崎智也氏(48)にキャンプでの注目ポイントを聞いた。
新外国人3人の見極めが重要
――里崎さんのYouTube恒例「日本一早い順位予想」を改めて聞かせてください。
「広島、巨人、ヤクルト、阪神、横浜DeNA、中日です」
――かなり大胆な。バウアーの入った“下剋上日本一”横浜DeNAが5位とは?
「1月1日の時点ですからね(笑)。キャンプ、オープン戦を見て、各チームの新戦力を見定めていく中で、開幕前に出す最終予想の順位は変わってきますよ。横浜DeNAは、この予想をした後で、バウアーの入団が決まりましたからね、ヤクルトとの入れ替えで、Aクラス圏内に入れると思いますよ」
ーー2024年の最終順位予想では、1位・巨人、2位・阪神、3位・横浜DeNAをズバリ的中させています。昨年5位予想だった広島をいきなり優勝とは?
「昨年9月の急落がなければ、どうなっていたかわかりませんよ。僕は焦りが理由だと見ていて、あの戦力であそこまで戦えたんだから、たとえ九里が抜けたといえど、新外国人の出来次第で、打線がテコ入れされれば面白いんですよ」
――ところで阪神なんですが?
「岡田さんがいなくなってもやはり注目は阪神ですか(笑)」
――はい(笑)。里崎さんはBクラス4位の予想。
「新外国人だけですよね。戦力アップは。基本的には、ほぼ昨年と変わらない戦力と見ていい。新外国人と新人は計算には入れにくい。他球団の戦力と比べての相対的な評価です。今後の阪神の評価が変わるとずれば新外国人の見極めでしょうね」
――推定年俸の順番で言うと高い方から、救援のニック・ネルソン、先発のジョン・デュプランティエ、内外野できるラモン・ヘルナンデスの3人を獲得しました。
「野手はどんなレベルを?」
――推定年俸5000万のマイナーリーガーです。
「報道ではレギュラー確約の外国人ではないらしいので、フロント、現場の考えはどうなんだろうと思っていたんですが、その程度の年俸の選手であれば納得ですよね。基本、阪神の空いているポジションは、レフトを誰でいくかというところだけですものね」
――YouTubeで里崎さんは『新外国人は使わねばならないからチームの爆弾にもなる』と言っていましたね。ヘルナンデスはレギュラー確約じゃないから“爆弾”にはならない。ヘルナンデスは右打者なので日本野球へ適応できるのであれば対左投手の時の起用でもいいし、前川、井上ら若手が壁にぶつかったところでも使えます。
「そこも藤川監督のマネージメント力が試されるところですね」