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阪神は1軍が沖縄・宜野座、2軍が沖縄・具志川でキャンプインする
阪神は1軍が沖縄・宜野座、2軍が沖縄・具志川でキャンプインする

「野球観が違えばやり方が変わって当たり前」“日本一早い順位予想”で阪神をBクラス4位と予想した里崎智也氏の沖縄キャンプの注目ポイントは?

――投手力は揃っていますよね。
「才木浩人と昨年後半に出てきた高橋遥人の2人が軸になると予想していたんですが、高橋はオフの手術で前半戦は難しいんですよね?それでも先発は揃っています。才木、ビーズリー、西勇輝、村上頌樹、大竹耕太郎、そして去年調子を落としていた伊藤将司とパッと6人の名前が出てきます。伊藤が復調できなくとも、その新外国人がいますよね。今は日程が意外とゆるゆるで、6連戦はそこまで詰めて組まれないので、先発が6人いて怪我さえなければ、1年間、回るんですよ。ただ藤川監督としては、もう一人若い投手をここに食い込ませたいんじゃないですか」
――そこですよね。キャンプのテーマのひとつは。昨年、岡田監督に期待をかけられた左腕の門別啓人、及川雅貴、伸び悩んでいる西純矢、今年のドラフト1位左腕の伊原陵人、昨年のドラフト1位の下村海翔らが候補です。
「新監督は新しい戦力を使いたくなりますからね」
――ブルペンも盤石ですが、岩崎優は“勤続疲労”が出てきてもおかしくないと心配しています。
「怪我やよほどの不調でない限り、岩崎の抑えでスタートするんじゃないですか。昨年の岡田さんは、相手打線の巡りや調子を見て岩崎とゲラを併用していました。そこに新外国人も加わったわけでしょう。昨年もリーグの上位で安定していたブルペンの戦力が落ちたわけではありません」
――その新外国人のネルソンはナックルを操るという触れ込みです。
「どれくらいの割合で投げるんですか?」
――昨季の球種割合は、平均150キロの高速シンカーが約29%、最速154キロのフォーシームが約27%、スライダーが約24%、チェンジアップが約18%で、話題のナックルは約2%です。
「それならただの変化球のひとつじゃないですか(笑)。それもほぼ使っていない(笑)。メジャーでナックルボーラーと呼ばれたウェイクフィールドやニークロは、投球の90%がナックル。せめて50%を占めていないとナックルボーラーとは呼びませんよ」
――去年、最後まで巨人を追いつめながら、勝てなかったのは、やはり打線です。森下を4番に据える構想のようです。
「何回も言っていますよね(笑)。誰が何番を打つかは関係ないんですよ。試合の流れの中で、4番が1番になることもあるわけですから、近本の4番でも森下の4番でもいいんですよ。問題は打順ではなく、どうつなげるか」
――森下の4番もそうですが、内外野の連携のチーム原則を微修正するなど、藤川監督が、自分のカラーを打ち出そうとしている点が少し気になります。
「岡田さんだって矢野監督から代わった時にそうだったでしょう。野球観が違えば、やり方が変わって当たり前ですよ。たとえ野球観が同じだったとしても微妙な違いは出てきますよ。何もおかしなことじゃない、当然のこと。巨人も原監督から阿部監督に代わった昨年もそうでした。監督が何をやろうと、評価は結果です。結果がダメなら辞める、結果が出れば、評価される。プロ野球は、そういう世界」
ーーキャンプ、オープン戦を終えて、里崎さんの「阪神4位」の順位予想がどう変わるかに注目しておきます。

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