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厳しい量刑を言い渡された水原被告は無言を貫いた(写真・AP/アフロ)
厳しい量刑を言い渡された水原被告は無言を貫いた(写真・AP/アフロ)

「(大谷翔平の暴露)本を書くしかないのでは?」水原一平被告はどうやって約26億円の賠償金を支払うのか…9球団でプレーした元メジャーリーガーが提案した返済プランは?

 その本の出版を巡っても、水原被告は裁判所に提出した書簡に“ウソ”と思われる訴えを書き込んでいた。
「私のところに“本を書かないか”“CMに出ないか”などのオファーがいくつかあったが、大谷サイドから拒否するように強いられた」
 実際、水原被告が出版にかかわったのは絵本一冊だけだった。
 だが、検察側が「大谷は、“本を書くといいのでは?”とむしろ後押しをしていた」との内情を暴露。その訴えがウソだったことを明かしている。
 しかし、賠償金の支払いに充てるための暴露本の内容が、大谷のプライベートや個人情報をさらすもので、またウソ偽りが並ぶのであれば、大谷の代理人が出版差し止めを求める可能性はあるのかもしれない。
 実際、裁判所に情状酌量を求めた書簡の中で、水原被告は、大谷が真美子夫人と結婚する前に「婚前契約」を結んでおり、その合意の場に立ち合っていたことを明かしているのだ。大谷のためにいかに働いていたかを示したのかもしれないが、個人情報を明かしたことは、大問題。
 前出の「ファウルテリトリー」の中で、MCを務めたMLBインサイダーのスコット・ブラウン氏は、「判事が僕と同意見の判決を下したことがうれしい」とした上で、「一平は、大谷の食料品の買い出しや、愛犬のデコピンをトリマーへ連れていくことなどにも、時間が割かれたと訴えたが、大谷に歯の治療費を6万ドル(約900万円)も払ってもらっていたし、彼らは親しい友人のようだった。私が一番、腹が立ったのは、書簡に婚前契約の場に同席したのに十分な報酬を受け取っていなかったと書いたこと。それを書く必要はなかった。これはひどいこと。卑劣な行為だ」と個人情報を表に出したことを厳しく批判した。
 また同氏も、27億円以上の賠償金&罰金を支払うための手段として、こんなアイデアを出した。
「配信チャンネルでのドキュメンタリーの物語(映画)とかもある。最近では、こういうのが、金を生み出している」
 日本でも急成長している配信ビジネスのマーケットが確立されているのは、米国が先。配信された番組の視聴数に応じて、製作側へのインセンティブが発生するケースもあり、ここで水原被告が巨額なマネーを手にする可能性もあるだろう。
 検察によると水原被告は服役を終えると日本に強制送還される見込みだという。

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