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井上尚弥(写真・山口裕朗)
井上尚弥(写真・山口裕朗)

世界的名誉!井上尚弥がメキシコ記念日「5.3」に米ラスベガスでピカソ戦が濃厚…9月には日本であの因縁のWBA暫定王者と対戦計画

 この日、都内で行われた3月31日と4月22日に開催される「フェニックスバトル132、133」の会見に出席した大橋会長は、取材に応じ「そのうち発表になる。ただ6月の試合はない」とだけしかコメントしなかった。
 だが、筆者の取材では「ボクシングシーン」の既報通りに、5.3米ラスベガスの方向で計画が進んでいることが明らかになった。
 また9月に日本でドームクラスの大会場を使った防衛戦が計画されていることも判明した。1月24日にキム・リョジュン(韓国)を4回で葬った井上は、リング上で「2025年は海外での試合を目指しています」と明かしたように今年はもう日本での試合は見られないと考えられていた。だが、国内でもう1試合行われる方向で、しかも、対戦相手の有力候補は「井上はオレの戦いを避けている」「彼を倒せることを証明したい」などと挑発をし続けているWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)。現在のスーパーバンタム級で最強と見られている元WBA&IBF世界同級王者との因縁マッチが日本で見られるのはファンにとっては大朗報だろう。今後もアフマダリエフの挑発は続くだろうし、昨年5月の”悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)戦以上の注目を集める緊張感のあるビッグバウトになることは間違いない。
 そして12月には昨年3年30億円の超大型のスポンサー契約を結んだサウジアラビアの「リヤドシーズン」の第1弾としてサウジに乗り込み、1階級上のWBA世界フェザー級王者、ニック・ボール(英国)へ挑戦することになる。
 1年で4試合はトップボクサーとしては異例の過密スケジュール。ほとんど無傷で試合を終える井上だからこそ可能なスケジュールで、井上自身も「4試合あるということは、オフの期間も短くなり、体が戻らないまま、試合の感覚があるまま進んでいけるので、それはまたいいこと」と問題にしていない。
 現在は、タイソン・フューリー(英国)との再戦に勝ったヘビー級の3団体統一王者のアレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、リング誌のPFPランキングの1位で井上は2位だが、これだけのビッグマッチを4試合も勝ち続ければ、1位を奪回する可能性は高い。レジェンドたちが名を刻んできた「シンコ・デ・マヨ」からモンスターは、2025年のPFP1位ロードを駆け抜けることになる。

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